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ラブコメディーを変革させた注目作『ザ・ラバーズ』

7/1(土) 22:10配信

エスクァイア

 大人のカップルのための恋愛コメディー映画が世界中で話題になっています。 
  
 この作品なら、夫婦の在りかたについても学べるでしょう。

【 動画で予告編を見る! 】 見慣れたジャンルに新風を吹き込んだ映画です! 『ザ・ラバーズ』

 『ザ・ラバーズ』(原題)は、「高齢者住宅でのセクシーなバレンタイン・デー・パーティー」といった感のある作品で、50歳を超えた夫婦の恋愛をテーマにしたコメディー映画です。タートルネックと秋の葉が描かれたベージュ色のポスターを見た瞬間、80年代に全盛期を過ごした俳優陣が演じるバイアグラ云々のジョークや時代を感じさせるヒッピー的なギャグ、そして電話シーンが満載の2時間を映画館で過ごすことになるのです。 
 
 本作は、ナンシー・マイヤーズ監督作品のラブコメディー要素を掘り下げたようなおもしろい作品で、中年の恋愛に若々しい感覚を吹き込んでいます。そしてこの映画を現在躍進中の製作会社A24が自信を持って送り出した作品だと考えると(なにせ完全な自主製作作品としては「ムーンライト」以来2作目なのですから)、自分の目で観る価値のある映画だと分かっていただけることでしょう。

 デブラ・ウィンガーとトレイシー・レッツが60代の長年連れ添った夫婦、メアリーとマイケル役を演じています。ふたりはそれぞれ外に愛人がおり、どちらも愛人の存在を相手に打ち明けるつもりになった矢先に、夫婦が再びお互いに魅かれ合うようになるという物語です。 
 
 ふたりの恋愛生活は乱雑で、不器用で、爽快です。夫婦は突然それぞれの愛人との不倫関係を続けながらも、愛人にバレないようにコソコソと夫婦の恋愛を深めていきます。愛人役はテレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のエイダン・ギレンとメローラ・ウォルターズなのですが、相手に突然そっけない態度をとられる愛人役を演じる彼らの演技には大笑いしてしまいます。 
 
 メアリーを愛する男は幸薄く、自分のことで頭がいっぱいの物書きです。マイケルの愛人はやきもち焼きで、すぐにヒステリーを起こす小柄なダンス教師です(このふたりが徒党を組んで主人公夫婦に復讐する筋書きの恋愛映画にしても、おもしろいでしょうね)。

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最終更新:7/1(土) 22:10
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