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今井翼、溢れ出す濃密なエロスーー『屋根裏の恋人』生々しいラブシーンを考察

7/1(土) 6:00配信

リアルサウンド

 1990年代後半に放送されていた、「nude」という炭酸飲料のCMを覚えているだろうか。半裸の美少年がベッドの上でカメラを構えているというCMである。その麗しい少年こそ、タッキー&翼の今井翼。あれから約20年、当時からは想像もつかないほどの濃い色気に包まれた今井翼が、『屋根裏の恋人』(フジテレビ系)でリアルなラブシーンを見せてくれている。

 “オトナの土ドラ枠”で放送中の『屋根裏の恋人』は、昔の恋人、不倫、いじめ、殺人、借金……聞いただけで「ドロドロストーリー」が想像できるキーワードが網羅されているドラマだ。鎌倉の一軒家に住む、一見幸せそうな家族。セレブな主人公・西條衣香(石田ひかり)の前に、突然昔の恋人である瀬野樹(今井翼)が姿を現す。追われているという樹は「一晩だけ匿ってくれ」と西條家に近づくが、気付けば屋根裏に棲みついてしまっていた。樹は屋根裏から衣香の夫・息子・娘・親友の杏子の秘密を見つめる。そして、少しずつ幸せが崩壊し、歯車が狂いだすーーそんなストーリーだ。

 『屋根裏の恋人』は恋愛サスペンスであるが、大真面目に見るだけではもったいない。というのも、樹の行動にツッコミどころが非常に多いのだ。隠れて屋根裏に住んでいるのにバイオリンを弾いたり、衣香の息子から幽霊と勘違いされたり、ハムの塊をまるごと囓ったり、やけにベリーダンスが上手かったり……。ネット上でも、じわじわハマっていく人が多く見られる。

 しかし、『屋根裏の恋人』の面白さはそれだけではない。溢れ出す今井の色気を余すところなく活用しているのだ。公式サイトでも「いけない大人の事情が錯綜するドロドロストーリー」と言っているだけあり、第1話から衣香と樹の濃厚なキスシーンが、第3話では激しいベッドシーンが放送された。今井にとって、地上波でのラブシーンは初ではないだろうか。

 昨年放送されたドラマ『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)では、相方の滝沢秀明がラブシーンを披露したが、あくまでもソフトで「タッキーは王子様」というイメージが壊れない程度であった。しかし今回の今井のラブシーンは、実に生々しい。あたかも、今年36歳を迎えるひとりの男性のベッドシーンを覗き見ているようである。

 この生々しさは、ラブシーンだから醸し出されているわけではない。今井が普段から持つ色気が、上手く活かされているからであろう。ハスキーな声、どこかくたびれた表情、無精髭、想像以上にたくましい腕、丸くしなやかな背中、全てが今井の色気を形成する要因となっている。「役を作る」のではなく、「役に活かす」からこそ、このリアルさが出ているのだ。だからこそ、異様なほどのエロチシズムが漂うラブシーンになっている。

 『屋根裏の恋人』は、全8話予定。まだストーリーの中盤に差し掛かったところだ。この先、さらに今井の色気は増していくだろう。つい目をそらしてしまいたくなるほどの色気を滲み出てる今井のラブシーンは、このドラマにとって無くてはならないものとなるはずだ。土曜の23時40分、ワインでものみながら今井の色気を堪能したい。

高橋梓