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全米で好調『ワンダーウーマン』。これまでにないヒーロー映画はどのようにつくられたのか?

7/1(土) 19:30配信

WIRED.jp

米国で公開された映画『ワンダーウーマン』は、評価も興行も好調だ。DCユニヴァースを低迷から救った本作の成功の理由は、ほかでもなく主演のガル・ガドットにあった。これまでにないヒーロー映画はどのようにつくられたのか? 8月25日の日本公開に先駆けて、本作の魅力をひも解く。

『ワンダーウーマン』予告編。日本公開は2017年8月25日予定。

ガル・ガドットは完璧なワンダーウーマンだ。それは、ガドットがイスラエル軍でトレーナーとして2年間を過ごしたからでも、彼女がフェミニストだからでもない。ガドットが理想的なヒロインなのは、ダイアナ・プリンスのように、世に出るまで彼女の存在を知る米国人がほとんどいなかったからである。

ここ数年、DCシネマティック・ユニヴァースの作品は、観客を呼び込むために大物俳優を使う傾向にあった。DCの親スタジオであるワーナー・ブラザースは、2014年のコミコンインターナショナルでベン・アフレックを登場させ、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でバットマン役を任せた。ウィル・スミスはデッド・ショット役で『スーサイド・スクワッド』に安定感をもたらした。興行の面で、この戦略は功を奏した。どちらの作品も世界で7億ドル以上を稼いだのだ。しかし、どちらもそのスターの存在が重荷になり、観客からの評判はそこそこだった(そして評論家には噛み付かれた)。

『ワンダーウーマン』[関連記事]にはそうした問題はない。ガドットは才能ある女優だが、ほとんどその名前を知られていなかったからだ。そしてそのことが、本作ではいい方向に働いた。

「いくつかの点で、無名の女優をキャスティングすることには利点があります」。メディアアナリストのダグ・クロイツは、「ガル・ガドットは『ワンダーウーマン』を時代を代表するヒーローにできるか?(プレッシャーなんてないだろう)」という『ニューヨーク・タイムズ』の記事で、こう語っている。「ベン・アフレックがバットマンを演じると、役のなかにアフレックを見ずにはいられません」。いまガドットを見るなら、目に映るのはダイアナ・プリンスだけである。

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最終更新:7/1(土) 19:30
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