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文春記事に「事実無根」と開き直った下村氏会見の“愚” --- 郷原 信郎

7/1(土) 7:11配信

アゴラ

安倍晋三首相の「腹心の友」が理事長を務める学校法人加計学園が、2013年と2014年に、自民党の下村博文幹事長代行を支援する政治団体「博友会」から政治資金パーティー券計200万円分を購入したが、それが「博友会」の政治資金収支報告書に記載されていないとして、週刊文春は、「200万円の違法な献金を受けた疑いがある」と報じた。

これを受けて下村氏は、6月29日に記者会見し、

“加計学園から政治寄付もパーティー券を購入してもらったこともなく、『加計学園から闇献金200万円』という記事は事実無根。”

とし、疑惑を否定した。しかし、この200万円分のパーティー券については、

“2013年と14年、加計学園の秘書室長が下村事務所を訪れ、合計11の個人・企業から預かってきた各100万円ずつを持参した。1人・1社20万円以下で、それぞれ領収書を渡した。”

と述べており、少なくとも、加計学園の秘書室長から、合計200万円が、下村氏の政治団体に渡ったことは認めている。(【下村氏が会見「週刊文春の報道は事実無根。告訴も検討」】(http://blogos.com/article/231695/))

確かに、政治資金規正法では、20万円以下のパーティー券購入については、収支報告書に購入者名を記載しなくてもよいことになっている。しかし、それは、「20万円以下の小口のパーティー券の購入」として「処理」すれば、購入者の名前を非公表にすることが「法律上は可能だ」ということに過ぎない。

極めて重要なことは、下村氏が、加計学園の秘書室長から200万円を受け取った事実を認めていることだ。

下村氏は、

“本日週刊誌が報じた記事内容は、法律上、問題ないことばかりであることを説明いたしました。”

などと述べているが、「法律上問題ないかのような外形で行われた」という言い訳をしただけであって、週刊文春の記事で生じた「疑惑」についての説明には全くなっておらず、かえって、下村氏の会見での発言によって、下村氏と加計学園をめぐる「疑惑」は一層深まったと言える。

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最終更新:7/1(土) 7:11
アゴラ

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