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14歳が火をつけた将棋ブーム 四段の平均年収○○万円、トップ棋士はお得か?

7/2(日) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 空前の将棋ブームに火をつけた14歳の中学生、最年少プロ棋士の藤井聡太四段。2日には30連勝をかけて対戦する。将来はプロ棋士になりたいという子供も増えているが、そもそも棋士とはどんな職業なのか。早稲田実業学校中等部・高等部を経て早稲田大学政治経済学部を卒業した中村太地・六段(29)に聞いた。

■小学6年生で奨励会と早実の受験

 「将来はプロ棋士になりたい」。中村六段が親にそう打ち明けたのは小学校6年生の時だった。将棋は4歳のころから父親に教わり、めきめきと頭角を現した。だが両親は「気持ちは分かったが、とにかく大学には行きなさい」と諭した。将来に不安を感じただけではなく、将棋界にどっぷりつかり、人間として視野が狭くなることを恐れた。中村六段は当面、二足のわらじを履くことを決め、6年生の夏にプロ棋士の予備軍となる「奨励会」を受験して合格、半年後には早実にも挑戦して進学を果たした。米長邦雄永世棋聖門下として修業と勉学に励んだ。
 プロ棋士になるのは至難の業だ。将棋人口は全国で400万~500万人ともいわれるが、奨励会は狭き門だ。会員は現在約140人。受験の倍率は3~4倍だという。師匠について将棋の修業をするが、「師匠のなかには、弟子をとるときに小学校時代の算数の成績だけは確認するという人もいます。優れた『理系脳』がないと強くなれないからです」(日本将棋連盟関係者)。プロ棋士になる人は成績優秀な優等生が少なくない。藤井四段も愛知県の進学校、名古屋大教育学部付属中学校に通っている。ただ将棋優先となるケースが多く、学業との両立が難しくなる。
 早実に通っていた中村六段は「やはり将棋が忙しいので、友人によくノートを借りていました」という。奨励会からプロ棋士になれるのは5人に1人といわれる。現役のプロ棋士は約160人だ。プロ棋士になるまでに次々脱落するが、その後、医師になったり、エンジニアや金融工学の専門家になったりする人もいるという。中村六段は17歳、高2の時に念願のプロ棋士になった。一方で勉学にも励み、早大の文系最難関、政経学部に内部進学が決まった。
 「大学は楽しかった。友人たちが3年生になり、就職活動を始めたとき、一瞬心が揺らぎました。将棋の世界は厳しく、勝てなければ、お金を稼ぐことはできないからです」(中村六段)。プロ棋士は四段からスタートして、勝てば九段まで昇段できる。むろん年功序列などなく、実力オンリーの世界だ。

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最終更新:7/2(日) 7:47
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