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結果を出す社長は、できないものは「できない」と言い切る

7/2(日) 18:00配信

BEST TIMES

現在、「働き方改革」が政府・産業界ともに本格的に進められている。だが、小山昇が経営する株式会社武蔵野では、すでに何年も前から非正規雇用従業員の待遇改善に取り組み、15年連続増収、過去最高売上・最高益を更新している。最新刊『儲かりたいならパート社員を武器にしなさい』(ベスト新書)を上梓した同氏が考える、「パート社員を辞めさせないために大切なこと」とは。

◆あいまいな返事はせず「できる、できない」をはっきりさせる

 パートから「こうしてほしい」という要望が出されたときは、「できる、できない」「良い、悪い」をはっきりと答えるべきです。
 多くの社長(上司)は、「『できない』と断ったら、辞められてしまうのではないか」と気にして、あいまいな返事でその場をしのぎます。ですが私は、できないものは「できない」と、みんなの前ではっきりと答えるようにしています。

 パートが辞めるのは、「できない」と自分の意見を否定されたからではありません。「自分の意見を汲み取ってもらえなかった」からです。
 上司が返事を濁したり、先送りしたり、いい加減な対応でやり過ごすと、女性は反発します。

「汲み取る」と、「合意する」は違います。「汲み取る」は、「意見に耳を傾ける」ことです。パートの要望をきちんと受け止め、検討した結果として「できない」と言うのであれば、パートは辞めません。

 以前、内勤事務のパートを採用したときのことです。当初は事務だけのつもりでしたが、「お客様に電話をかける」という業務を増やすことにしました。するとパートは、「私たちの仕事は事務です。『電話をかける』とは言われていません。電話をかけるなら辞めます」と不満を口に出したのです。

◆パートさんの意見を汲み取ることが大切

 私は、パートの要望を受け止めたうえで、はっきりと方針を伝えました。「今日から仕事内容を変えます。仕事が増えるので、時給も変えます。『どうしても電話をかけたくない』という方には退職金をお支払いするので、他の会社に移ってください」
 当時、パートは20名ほどいましたが、誰ひとり辞めませんでした。私が会社の方針を明言したから、彼女たちは納得してくれたのです。

「株式会社関通」の達城社長も、「パートさんの意見を汲み取ることが大切」だと考えています。
「全部マルを出さなくてもいい。ダメならダメと言ってあげることです。できないことに対しても、『こういう理由でできません』とはっきり言うことが大事です。ただ、会社は常に変化しているので、今は無理でも半年後はできる可能性があります。だから、『半年経ったらできるかもしれないから、そのときも同じ問題意識を持っていたら、もう一度言ってください』と伝えています。『何回も言ってくれ』と言っておくと、本当に何回も言ってくれますね(笑)」(達城社長)

<『儲かりたいならパート社員を武器にしなさい』より構成>
 

文/小山 昇

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