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映画『ワンダーウーマン』の成功で、女性スーパーヒーローの新時代が始まった

7/2(日) 12:41配信

WIRED.jp

8月25日に日本公開予定の映画『ワンダーウーマン』。一足先に公開された米国での評価は高く、観客たちからは単に「面白かった」にとどまらない反応が返ってきている。初の女性主人公、女性監督のスーパーヒーロー映画によって、映画の女性ヒーローたちには「白紙委任状」がわたされ、ここから新たな歴史が始まったのだ。

『ワンダーウーマン』予告編。日本公開は2017年8月25日予定。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の撮影が終盤に差しかかったころ、J・J・エイブラムスは新しい友人で『グローリー/明日への行進』の監督を務めたエイヴァ・デュヴァーネイに映画のラフカットを見せた。何かが足りない、と彼女は言った。デイジー・リドリー扮するレイにはあと一歩パワフルさが足りず、カイロ・レンとの最後の戦いでもっと力強さを見せつける必要があった。

エイブラムスは彼女のアドヴァイスに従って新しいショットをいくつか撮り、ライトセーバーで強烈な一撃を繰り出すレイの顔のクローズアップを作品に追加した。実際に映画を見てみれば、どの場面かはっきりわかるはずだ。15歳のスターウォーズファンの女性に聞いてみれば、いまでも全員がそのシーンを思い出すことができるだろう。

強調された「ヒーローショット」の意味

『ワンダーウーマン』には、そのようなヒーローとしての見せ場が20以上もあり、最後もそのようなシーンで終わる。すべてが「フォースの覚醒」でエイブラムスが撮ったようなクローズアップではないが、そこには戦うヒーローの姿が描かれている。必ずと言っていいほど、どの戦いもスローモーションで撮影されているが、その中心にいるのはダイアナ・プリンス(ガル・ガドット)ら女性たちだ。陳腐な言い方だが、やはりこう言わざるをえない。これは革命的だ、と。

一般的なスーパーヒーロー映画やアクション映画において、「ヒーローショット」は欠かせない要素だ。だがそういうシーンを思い浮かべたときに出てくるのは、ソーがハンマーを振り上げたり、スーパーマンがマントをはためかせてメトロポリスの上空を飛んでいる姿であって、女性が世界を救おうとしている姿ではないだろう。

「ハンガー・ゲーム」シリーズのカットニス・エヴァディーン、「X-MEN」シリーズの女性ミュータント、ジョス・ウェドン監督の「アベンジャーズ」シリーズのブラック・ウィドウやスカーレット・ウィッチなどの例もあるが、パティ・ジェンキンス監督の『ワンダーウーマン』ほどその姿が強調されている映画はいままで存在しなかった。そういうことを期待していない観客は気付きもしないかもしれないが(男性の皆さん、あなたのことですよ)、そうしたショットの影響は無視することができないものだ。

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最終更新:7/2(日) 12:41
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