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浦和の歴史に名を残した関根の一撃 観戦の原口も「感動した。熱いゴール」と弟分称賛

7/2(日) 10:20配信

Football ZONE web

広島戦の後半アディショナルタイム、関根が6人抜きドリブル突破から決勝弾

 泥沼にハマるチームに、一筋の光を刺したのはクラブ生え抜きのスピードスターだった。浦和レッズのMF関根貴大は、1日のJ1 リーグ第17節、本拠地サンフレッチェ広島戦の後半アディショナルタイムに、自陣から6人抜きのドリブル突破からゴール。4-3の決勝ゴールを決め、チームに5試合ぶりの勝利をもたらした。

【動画】関根が圧巻の6人抜きドリブル弾! 浦和が劇的な逆転勝利

 自陣でDF槙野智章が相手FWアンデルソン・ロペスの突破を阻んだところでボールを受けた関根は、自陣左サイドの低い位置からパスを出す相手を探すようにドリブルをスタート。「最初は行く気はなかったんですけど、相手のFWがけっこうな勢いでプレッシャーに来て、パスコースがなくなり、仕方なくドリブルを始めた感じはありました」と、背中を押されるように前に進むと道は開けた。

 ハーフウェーラインを越えると意を決したようにドリブルのスピードを上げ、ペナルティーエリアに侵入。そのままの勢いでゴール前を横切るように広島の3バックを右から一人ずつ全員外していくと、最後はゴール前右サイドから低いシュートを決めた。スピードに乗りながらも、どこで仕留めるかを図りながらラストチャンスを大事にした。

「2人の間を抜いた時にスピードに乗れて、ゴール前ではいつ打つかというタイミングを見計らいながら、相手がスライディングしてきたのも、シュートブロックにきたのも見えたので、上手くかわしながらドリブルできたかなと思います。最後にニアに打つというのもGKが少し寄っていたのが見えたので、そこしかないなと思っていました」

関根を可愛がっていた原口が広島戦観戦

 浦和のロングドリブルからの決勝ゴールでは、2004年のジュビロ磐田戦で現日本代表主将のMF長谷部誠がアディショナルタイムに決めたものが語り草だ。また、同じ年には元日本代表FW永井雄一郎が東京ヴェルディ戦で自陣からの単独突破でゴールを決めた。そして、13年には日本代表FW原口元気がセレッソ大阪戦で自陣から70メートルのドリブルシュートを決めている。いずれも浦和でデビューした生え抜きドリブラーが決めてきたものだ。ジュニアユースから浦和で育った関根のゴールも、そうした歴史に名を残し、肩を並べる一撃になった。

 奇しくも、この日は欧州でのシーズンを終えた原口が古巣となる浦和のゲームを観戦に訪れていた。原口にとって関根は思い入れの強い存在だ。関根がデビューした2014年の6月に原口はドイツに渡ったが、その半年間で最も強気にドリブルを仕掛けるルーキーを可愛がっていたのが、同じく浦和の下部組織で育ってデビューした原口だった。

 シーズン開始前のキャンプでは、強引なまでに主力組のボール回しに関根を連れ込んだ。関根が一人で昼食を取っていると、「なんで一人でいるんだよ。こっちに来いよ」と自分たちのテーブルに招き入れたという。ドイツ移籍が現実味を帯びてからは、練習が終わった後に関根と何度なく1対1を繰り返し、原口は「どうだ」とばかりに抜き去って次々にシュートを決めた。そして「相当、悔しがってるから。あいつの将来は楽しみだよね」と置き土産のように、あるいは下部組織育ちのプライドを植え付けるようにして、旅立った。

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最終更新:7/2(日) 18:43
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