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池松壮亮にとっての “居場所” とは? [FRaU]

7/2(日) 17:01配信

講談社 JOSEISHI.NET

独特の存在感で、作品の中に際立った印象を残す池松壮亮。愛する映画のために選んだ場所で、今彼はどのように生き、そして何を考えているのだろう……。池松壮亮の目を通したこの街を見てみたい。インタビュー全文公開。

生きることはすべて表現につながる

そその後の活躍は、よく知られるところ。作品の中で見せる存在感は、弱冠26歳という年齢がにわかには信じられないほどだ。俳優はまさに天職のように見えるが、自身はどう感じているのだろう? 例えば、今後ほかの職業に就く可能性を考えたりもする……?

「考えますね、今でもけっこう。またこんなこと言うと……、別に誰からも怒られはしないですけど(笑)。俳優ってね、1本作品をやれば名乗れる職業ですし。逆にいつでもやめられるものだと思ってます。同時にプロとしてあり続けることが難しいと思います」

 
今考える “プロの俳優” とは?

「ふふっ……(笑)。これも難しい。俳優を職業にしているだけでプロと言えるのかどうか。曖昧な言い方ですけど、まっとうしきることじゃないかとは思ってます。何をまっとうするのかわからないけど、生涯、俳優を突き詰めた人って、すごいな、プロだな、カッコいいなと思う。ただ『表現する』ということで考えれば、どんな仕事でも同じだと思うんです。

こんなこと、もう当たり前のことすぎて言うのがダサイですけど。人が生きることって、すべて表現につながっている……。今、生きていること、その証しか表現になりえないというか」

映画に育ててもらって今の自分がある

質問を受けるたびに深く考えこむ。発せられる言葉は、オリジナルかつ哲学的。ふだんから思索の日々を送っていることが想像される。そんな彼の現在の東京生活とは……。

「飲みに行ったりもしますよ。家でも飲みますね。自分の家、大好きなんですよ。自炊はあんまりしないけど、最近、(食材を)“焼く” っていうことを覚えました。フライパンに油をひいて、しめじとかもやしとかスーパーにあったものをひたすら。あとは、ひとりで散歩したり、映画館に行ったり、本を読んだり。考え事をしたりもしますね。休みの日ほど心と脳は忙しいんですよ。俳優って現場に入れば、やること限られてますし」

 
そうした生活を続けながら、これから先も俳優として、東京で生きていく自分の姿は今、見えている?

「やっぱり俳優としてのツールしか持ってないですし。やりたいことが次々に湧いてくるので、まだまだやるんだろうなとは思ってます」

 
その、やりたいこととは?

「言葉にしにくいんですけど、自分が思っていることをまだ伝え切れていないっていう気分なんです。自分はこう思う、これが好き、これが嫌い、そういうものを映画を通して届けたいと思います。それができるかと思って、一時期、SNSもやってみたんですけど、『あ、こういうことじゃないんだ』ってわかって、インスタもツイッターもいっせいにやめました。俳優をやってる自分が、表現の場を持っているのに、そうじゃない場所で発信しているのは、なんか違う気がして許せなかったですね」

 
やはり、映画が自分にとっての居場所だった、と。

「そもそも育った場所が映画。圧倒的に影響を受けたのも、救ってもらったのも映画。不良のおじいちゃんたちや、出演した作品の一本一本に育ててもらって、今の自分があるんだと思ってます」

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