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<都議選に一言>作家・北原みのりさん「期待できない“百合子女王様”の政治」

7/2(日) 14:12配信

週刊女性PRIME

 都民ファーストの会の都議選候補者を「35%が女性」と強調、街頭演説でも「おっさん政治じゃダメなんです」と叫ぶ小池都知事。しかし、小池都政に女性の声が反映されているかというと話は別だ。

「女性政治家だからこそ女性のための取り組みをやらねばならない、とは思っていないのでは? むしろ貧困であったり、シングルマザーだったり、そういう困っている女性に対して、わりと冷たいんじゃないかということが政策から見えてくる。例えば介護でも、特養の待機者は相変わらず多いし、大きなプランをぶち上げることはあっても、生活に根づいた丁寧な仕事の形跡はありません」

 そう話すのは作家・北原みのりさん。都民でもある北原さんにとって、道路から電柱をなくす「無電柱化」が唯一、身近な変化として感じられた政策だという。

「小池さんは引っ張っていく力は強いし、何かやってくれるんじゃないかと期待させるのがうまい。でも、それって実は怖いこと。そういう期待を政治家にかけてさんざん失敗してきたはず」

 各世論調査の支持率は下がったとはいえ、まだまだ衰えない小池人気。特に女性の支持が根強い。

「選挙って、ワクワクさせた人が勝つんだな、と小池さんを見ていると思う。硬直したおじさん政治のなかで、ここまで頑張ってたいした女だなという期待、応援があるのはわかります」

 アピール上手と呼ばれる小池都知事。そのスケールは、女性政治家の枠から大きくはみ出している。

「写真集とか出しませんよ、普通。ピラミッドの前に立ち、手にはお祭りで使うような団扇、しかもそんな写真を表紙に選ぶ。周りは敵だらけで心中、穏やかじゃないはずが、なぜか余裕に見えるし、肌もツルツル。疲れや苦しさ、悩みは顔に出るものなのに。葛藤なく突き進んできた人のように見えるし、彼女がお母さんの介護について書いた本からもそう感じられます」

 絶対に好きと言いたくないんだけど、嫌いになれない何かがある、と北原さん。

「百合子と呼びたくなってしまう。政治家としてというより、女のやりたい放題みたいなものに対して、世の女たちが応援しているのでは? 目が離せなくて、怖いけどおもしろい」

“総理大臣にいちばん近い女性政治家”と呼ばれたこともあったが、

「(小池都知事の著書)『女子の本懐』にもありましたけれど、国に戻るのが目標なんだね、というのが透けて見えてしまう。東京はステップアップのひとつで、ゆくゆくは“ジャパンファースト”、つまり“百合子ファースト”ですよ。並々ならぬ野心をチラつかせる女王様の踏み台にされている実感があります」

 小池人気にあやかり、一緒にのし上がろうとする政治家の姿も目につく。

「ドラマ『女囚セブン』のエピソードで、2人の女性議員がこう約束するんです。“目的のためには手段を選ばない、そんなおじさんみたいなことはしない”って。この脚本を書いたのも、ドラマをプロデュースしたのも女性。ダメな政治家も女性が目立つけれど、共謀罪や加計学園の問題に本気で怒り、闘っている政治家はすべて女性でした。女の良識、女の正義感で世の中を変えていくしかないんだなと強く思うんです」

最終更新:7/2(日) 14:12
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