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「バッタに食べられたい」昆虫学者の奮闘記! アフリカの大地をバッタの大群から救え!

7/2(日) 15:00配信

ダ・ヴィンチニュース

 日本では田舎の風物詩のような存在であるバッタだが、アフリカでは大問題となっている。雨季が終わるといつもバッタの大群が発生し、作物を食い荒らしてしまうのである。しかし、飢饉や不作の原因となるバッタを駆除するために殺虫剤を使用してしまうと、土を汚染して作物が育ちにくくなる。バッタの生態を理解し、正しい駆除方法を編み出すことが必須だが、過去40年、アフリカまで訪れる研究者がいなかったために、バッタ研究の歴史は停滞していた。

 そんな状況下で、2011年からアフリカ大陸のモーリタニアに滞在し、3年間にわたってバッタ漬けの毎日を送った日本人昆虫学者がいる。既にエッセイやニコニコ学会βなどでおなじみの前野ウルド浩太郎氏、待望の新著が『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社)だ。言葉も文化も異なる国で予期せぬトラブルに見舞われながらも奮闘する前野氏の姿に、読者は笑いながら感動できるだろう。

 前野氏のミドルネーム「ウルド」は、モーリタニアに来てから国立サバクトビバッタ研究所のババ所長が命名してくれたものだ。ウルドはモーリタニア人に多いミドルネームであり、前野氏のバッタ研究への情熱がババ所長に感銘を与えたのである。

 多くの昆虫学者が学会でのみ重宝される事象にしか興味を示さないのに対し、前野氏にはバッタを研究しつくすことで、少しでも駆除に役立ってほしいという思いがある。それが現地人にも受け入れられたのだ。

 しかし、前野氏がバッタを憎く思っているのかというとそうではない。真逆である。前野氏の夢は「バッタに食べられること」。緑色のスーツを着てバッタの大群に飛び込み、植物と間違われて群らがられたいというくらい、バッタを愛してやまない。もっとも、前野氏は14年間にもわたってバッタを触り続けたせいで、バッタアレルギーを発症してしまったのだが…。

 日本の研究室からモーリタニアの大地へとやって来た前野氏の毎日は桃源郷のように輝いていた。初めてのフィールドワークに赴いた前野氏は、大量のバッタを前にして歓喜する。

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