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年収1000万でも不幸な“港区女子”のリアル「昼夜逆転生活で肌はボロボロ、精神を病んだ」

7/2(日) 16:00配信

週刊SPA!

 こんにちは。映画を見るなら、ユナイテッド・シネマ浦和! 買い物をするなら、越谷レイクタウン! デートに行くなら、川越のクレアモール! 埼玉出身、埼玉育ち、いまだ埼玉在住のレースクイーンライター三崎りのです。都会への憧れはあるものの、のどかで居心地のいい埼玉の実家に住み続けています。

 ……が、2年前にレースクイーンの仕事を始めてからは、自然とハイスペックな人たちとも出会う機会が増え、キラキラとした世界へ足を突っ込むようになりました。今回は、そんな片田舎に住む私が垣間見た、ちょっと浮世離れした人たちのぶっとびエピソードを紹介します。

◆港区女子が年収1000万円越えでも不幸な理由とは…

 とあるタレントさんの誕生日パーティーで知り合い、仲良くなったみどりさん(30)は、フリーランスで活躍しているウェブデザイナー。もともと会社に所属しているウェブデザイナーだったが、25歳の時に独立。翌年デザインをプロデュースしたゲームアプリが大ヒットした。独立直後は月10万ほどだった稼ぎが、一気に年収1000万円越え。3年前には、高円寺の家賃6万円のボロアパートから、広尾の家賃20万円の高級マンションへ引っ越した。仕事の打ち合わせ以外では、ほぼ港区内で生活しているという、正真正銘の“港区女子”である。

 夜な夜な六本木・麻布・白金などに現れては、経営者・ギョーカイ人・有名人など、華やかな交流を楽しんでいた彼女。絵に描いたようなサクセスストーリーを聞き、「みどりさんのような生活に憧れています!」と伝えたところ、このように返ってきた。

「でも、もう疲れちゃった。ここは、私の居場所じゃないみたい」

 金も夢も男も、ほしいものはすべて手に入れ、なに不自由なく暮らしているかに見えた彼女だが、港区女子には港区女子なりの苦悩があるのだという。

◆結婚話がきっかけでキャリアウーマンの道へ

 みどりさんは、新卒で小さなデザイン会社に就職。仕事自体は楽しかったものの上司のパワハラにより、3年で退社した。以後、前職の知り合いのツテで、フリーランスのウェブデザイナーとして活動していた。

 当時付き合っていた彼氏と結婚を意識していたため、そこまでガツガツ働かなくてもいいかな、と気楽に考えていたそうだが、そうもいかない理由があった。

「彼から『稼がない女とは結婚したくない』って言われたんだよね。彼のお母さんは結婚後もバリバリ働くキャリアウーマンだったから、男は外で働いて女は家を守る、っていう考えはなかったみたいで。正直、マジか……と思ったけど(笑)、そのときは『結婚するならこの人しかいない!』って思っていたから、めちゃくちゃ営業して案件を取りにいくようになったんだよね」

 彼との結婚を叶えるため、がむしゃらに働き、大きな仕事も任されるようになった。あるとき、彼女がデザインを担当したゲームアプリが大ヒット。そのあとはトントン拍子で仕事が入るようになり、彼氏が求めていた“稼ぐ女”になることができた。恋のパワー、おそるべし。しかし……

◆恋人から「口を開けば、芸能人の話ばっかり」と言われるように

 金を稼ぐようになると、遊ぶ時間も、相手も、街も変わるようになった。

「広告代理店の人と関わることが増えてきたんだ。彼らが開催する飲み会は、基本的に22時スタート。場所は港区界隈で、社長やマスコミ関係者、ちょっとした有名人なんかが参加してるの。前に、男性アイドルグループの人とセクシーアイドルがバーで会っていた写真が流出したじゃん? あの店もよく行ってたんだよね。ふたりの姿を見たかって? それは秘密(笑)」

 港区内で開催される飲み会へ行くと、ハイスペックな人と知り合い、後日その人に誘われたハイスペックな人たちが集まる飲み会へ行く。ネズミ講のごとく、“港区ネットワーク”が広がっていった。気づけば、周りにいる人は、年収1000万円越えの人ばかり。華やかな世界から離れたくなかった彼女は、がむしゃらに働き続け、生活水準を維持。仕事のストレスは、キラキラとした港区の街の明かりが癒してくれた。そんなとき……。

「最近、口を開けば、芸能人の話ばっかりだね」

 彼氏のひと言が、胸に突き刺さった。

「昼の帯番組で司会をしている芸人さんと飲んだ」「六本木にある映画監督の家でホームパーティーをした」――自慢しているつもりはなくとも、彼女にとっては華やかな日常が当たり前になっていたのだ。口を開けば、いつも芸能人の話ばかり。彼氏は、そんなみどりさんにうんざりしていたのだ。

 彼が求めていた理想の“結婚相手像”とは、違う方向へ行ってしまったかもしれない。そのとき、ようやく気づいたのだが、もう遅すぎた。ほどなくして、結婚を考えていた恋人と破局。

◆結婚前提だった彼氏と破局…でも、港区女子はヤメられない

 一度、“港区女子”になったら、なかなかその世界から抜け出せない。

「みんな、私が広尾に住んでいると知っているから、夜中でも当たり前に飲み会の誘いがくるの。もちろん、楽しいと思うから行きたいんだけど、クライアントからの誘いだから断りにくい……という気持ちもある。そのときは、仕事もプライベートも諦めたくなかったから、どんな飲み会でも行ってたな。24時スタートで、6時解散、昼間に起きて、仕事をして、また夜中に飲み会へ行くというサイクルが当たり前だった」

 昼夜逆転の生活を3年ほど続けていくうちに、肌はボロボロになり、体調を崩すように。昼間は眠気で仕事に手がつかなくなって作業効率もガクン、と落ちた。当時29歳。若さや勢いだけで乗り越えられる年齢ではないと気づいた。

 病院に行くと、“自律神経失調症”という診断が。仕事をすべてストップし、半年間、実家の鹿児島で療養することにした。そして最近、東京へ戻りようやく落ち着いた生活ができるようになったそう。当時を振り返り、みどりさんは「20代前半は無我夢中で仕事をして遊んできたけど、そろそろ引退かな」と話す。

 しかも先週から、私の実家とほど近い埼玉の田舎に住んでいるというから驚いた。夜な夜な港区界隈を飲み歩いていた彼女だが、現在は飲み会やパーティーへ行く頻度も、月に1度あるかないか程度とのこと。港区女子の生活に、まったく未練はないそうだ。

 みどりさんは、「りのちゃんは、私みたいになっちゃダメだよ!」と言うけれど、でもやっぱり本音では、一度くらいは彼女のようなキラキラした港区女子になってみたいな……と思ってしまう私なのでした。

【三崎りの】

レースクイーンをする傍ら、フリーライターとしても活動。「日刊SPA!」「週プレNEWS」などで執筆中。ミス東スポ2017ファイナリスト。Twitter→@neneeeeee_cha

<取材・文/三崎りの、撮影/藤井敦年>

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最終更新:7/2(日) 16:00
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