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ドラえもん、ガンダム、キン肉マン…テレビアニメの劇場版全盛期だった80年代を終わらせたアニメ映画とは?

7/2(日) 8:50配信

週刊SPA!

サントラを耳にするだけで、ワンシーンを目にするだけで当時の記憶を呼び戻す映画がある。今日でも名画として愛される作品が数多く生まれた80年代、あなたにとっての特別な映画はなんですか?

⇒『セーラー服と機関銃』ほか80年代の邦画作品

 80年代の邦画は同時代のテレビ業界と直結していた。角川春樹プロデュースによる、いわゆる“角川映画”の台頭(『セーラー服と機関銃』『Wの悲劇』など)をはじめ、テレビでおなじみのアイドルが主演する“アイドル映画”の出現(『ハイティーン・ブギ』『TAN TANたぬき』など)、続々スクリーン進出したテレビアニメ(『ドラえもん のび太の恐竜』『ヤマトよ永遠に』など)、さらにはテレビ局主導による動物映画の大ヒット(『子猫物語』『南極物語』など)。これらは、すべてテレビ業界の仕掛けに乗っかったものだった。

 当時、メディアといえば、テレビか雑誌、という「電波vs紙」の媒体戦争のまっただ中。そこに載っているものは自動的に人気を得るという、単純なヒットの法則しかなかった。

 加えて、パワフルな洋画勢の台頭によって邦画人気には陰りがあり、作家性の強い邦画は話題にこそなれど、ヒットは難しかった。それこそ『鬼龍院花子の生涯』や『楢山節考』などの名作が生まれた時代だが、それでもアイドルや動物、アニメにはかなわない、というのが興行成績にも表れてしまっている。

 そんななか、異彩を放ったのが伊丹十三。『タンポポ』や『マルサの女』を社会現象にまでした天才映画作家の出現は、こういった流れの邦画界においてまったく違う色を放った。惜しいことにこういった映画作家が彼以降はいないのでは?

 いや、一人いた。80年代後期に自身のスタジオ、「スタジオジブリ」を立ち上げた宮崎駿だ。ジブリ以前から『ルパン三世 カリオストロの城』などで話題をさらった彼が、自身のスタジオで放った3作目『魔女の宅急便』で、ついに年間ランキングのトップを記録。テレビアニメの劇場版全盛だった80年代を終わらせたのは、その後のジブリを見れば明らかだろう。

<80年代邦画ランキング>

●1980年

1位 影武者 26.8億円

2位 復活の日 23.7億円

3位 二百三高地 17.9億円

4位 ドラえもん のび太の恐竜 15.5億円

5位 戦国自衛隊 13.5億円

6位 ヤマトよ永遠に 13.5億円

7位 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 12.5億円

8位 男はつらいよ 寅次郎春の夢 12.2億円

9位 天平の甍 11.5億円

10位 動乱 9.5億円

●1981年

1位 連合艦隊 19.0億円

2位 ドラえもん のび太の宇宙開拓史 17.5億円

3位 典子は、今 14.6億円

4位 男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 13.7億円

5位 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎 13.1億円

6位 ブルージーンズメモリー 12.5億円

7位 駅/STATION 12.3億円

8位 さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅 11.3億円

9位 青春グラフィティ スニーカーぶるーす 11.0億円

10位 魔界転生 10.1億円

●1982年

1位 セーラー服と機関銃 23.0億円

2位 ハイティーン・ブギ 18.0億円

3位 大日本帝国 14.0億円

4位 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編 12.9億円

5位 ドラえもん のび太の大魔境 12.2億円

6位 男はつらいよ 寅次郎紙風船 12.1億円

7位 鬼龍院花子の生涯 11.0億円

8位 グッドラックLOVE 10.5億円

9位 男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋 10.4億円

10位 1000年女王 10.1億円

●1983年

1位 南極物語 56.0億円

2位 探偵物語 28.0億円

3位 汚れた英雄 16.4億円

4位 男はつらいよ 花も嵐も 15.4億円

5位 刑事物語2 りんごの詩 12.0億円

6位 ウィーン物語 ジェミニ・YとS 11.0億円

7位 プロ野球を10倍楽しく見る方法 10.8億円

8位 幻魔大戦 10.6億円

9位 楢山節考10.5億円

10位 伊賀野カバ丸 10.4億円

●1984年

1位 里見八犬伝 23.1億円

2位 愛情物語 18.5億円

3位 ドラえもん のび太の魔界大冒険 17.0億円

4位 空海 16.0億円

5位 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 12.5億円

6位 男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎 11.5億円

7位 五福星 9.0億円

8位 キン肉マン 8.3億円

9位 上海バンスキング 8.0億円

10位 刑事物語3 潮騒の詩 8.0億円

●1985年

1位 ビルマの竪琴 29.5億円

2位 ゴジラ 17.0億円

3位 乱 16.0億円

4位 Wの悲劇 15.5億円

5位 男はつらいよ 寅次郎真実一路 12.7億円

6位 早春物語 12.5億円

7位 愛・旅立ち 11.7億円

8位 男はつらいよ 寅次郎恋愛塾 11.0億円

9位 TAN TAN たぬき 11.0億円

10位 キン肉マン 逆襲!宇宙かくれ超人 10.7億円

●1986年

1位 子猫物語 54.0億円

2位 野蛮人のように 14.5億円

3位 植村直己物語 13.5億円

4位 ドラえもん のび太と鉄人兵団 13.0億円

5位 キネマの天地 13.0億円

6位 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌 11.5億円

7位 キャプテン翼 危うし!全日本Jr.10.7億円

8位 男はつらいよ 柴又より愛をこめて 10.5億円

9位 火宅の人 10.1億円

10位 キャバレー 9.5億円

●1987年

1位 ハチ公物語 19.5億円

2位 ドラえもん のび太と竜の騎士 15.0億円

3位 竹取物語 15.0億円

4位 男はつらいよ 知床慕情 12.7億円

5位 マルサの女 12.5億円

6位 次郎物語 12.5億円

7位 男はつらいよ 幸福の青い鳥 10.3億円

8位 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲 10.1億円

9位 紳士同盟 9.5億円

10位 恋する女たち 9.5億円

●1988年

1位 敦煌 45.0億円

2位 優駿 ORACION 18.0億円

3位 いこかもどろか 16.0億円

4位 あぶない刑事 15.0億円

5位 ドラえもん のび太のパラレル西遊記 13.6億円

6位 マルサの女2 13.0億円

7位 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲 12.5億円

8位 マリリンに逢いたい 11.0億円

9位 帝都物語 10.1億円

10位 男はつらいよ 寅次郎物語 10.1億円

●1989年

1位 魔女の宅急便 21.5億円

2位 ドラえもん のび太の日本誕生 20.0億円

3位 オルゴール 14.0億円

4位 利休 12.7億円

5位 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 12.5億円

6位 226 11.5億円

7位 座頭市 11.0億円

8位 …これから物語 少年たちのブルース 10.0億円

9位 丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる 9.0億円

10位 男はつらいよ 寅次郎心の旅路 8.6億円

文/よしひろまさみち

日刊SPA!

最終更新:7/2(日) 8:50
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