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村上世彰氏 株価は下落の一途でも「東芝は買い」発言の根拠

7/3(月) 16:00配信

マネーポストWEB

 決算報告もできない状態で迎えた東芝の株主総会(6月28日)は、もはや怒りというより、諦めムードが漂っていた。

「株主たちは一様に悲壮感を漂わせており、『東芝はもう三流以下の会社なのに、危機感が見えない』といった経営陣への厳しい批判が相次ぎましたが前回の臨時総会(5月)のようにヤジが飛ぶ場面はほとんどなかった」(経済部記者)

 虎の子の半導体子会社を売りに出し、東証2部落ちも決まった。上場廃止どころか倒産も現実味を帯びてくる中、紙クズになる前に株式を手放す投資家も後を絶たない。不正会計発覚後も昨年末まで400円台半ばを保っていた株価は、総会翌日には270円台まで落ち込んだ。

 ところがその東芝株を、「今こそ買い」と唱える男がいる。かつて村上ファンド(M&Aコンサルティング)を率いて時代の寵児となった村上世彰氏である。

 2006年にニッポン放送株をめぐるインサイダー取引容疑で逮捕後、表舞台に姿を見せなかった村上氏だが、自叙伝『生涯投資家』の刊行に合わせたインタビュー(『週刊東洋経済』6月24日号、伊藤邦雄氏との対談)で、東芝についてこう言及した。

〈今の東芝は「買い」。半導体子会社を売却した後のバランスシートを考えたら、東芝はキャッシュリッチのピカピカの会社になるからだ。しかも「上場廃止になるかもしれない」とメディアが不安をあおることで株価が下がり、絶好の買い場になっている〉

 この発言は、市場関係者の間で大きな話題を呼んだ。というのも現在の東芝の筆頭株主は、旧村上ファンド出身者が運営している投資会社エフィッシモ・キャピタル・マネージメント。今年3月に突如、10%弱の株を取得し、筆頭株主に浮上。「乗っ取りを狙っているのか」などと市場関係者の間でさまざまな憶測を呼んでいた。

 村上氏はこのインタビューで「かつての部下たちと連絡を取り合ってはいないが、考えそうなことはよくわかる」とも述べている。

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最終更新:7/3(月) 16:00
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