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空港でも「ニッポン」感じて ラウンジに伝統工芸の美

7/3(月) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 大手航空各社の空港ラウンジが相次ぎアートな空間に生まれ変わる。全日本空輸は建築家の隈研吾氏と組んで今秋にも新千歳空港(北海道千歳市)のラウンジを改修、約2倍の広さにし、和紙や木材を取り入れて日本の伝統美を打ち出す。他の国内線ラウンジも同様に改修を進める。日本航空も日本をテーマに美術品や工芸品などを採り入れた。2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、機内以外の快適性も充実させる。
 ANAは新国立劇場や「品川新駅」(仮称)などのデザインや設計で知られる建築家の隈氏の監修の下、国内線ラウンジを順次改修する。コンセプトは「一期、一会」。和紙を使うことで翼に包まれるような空間に仕立てる。
 第1弾として今年9月初旬までにリニューアルする新千歳空港では、空港周辺の山林を一望できるよう大きな窓を備えるほか、ラウンジの面積を従来の約2倍に広げる。
 新千歳のほか18年度以降は福岡や伊丹、沖縄の空港ラウンジの改修も進める計画だ。また国際線のラウンジや機内の空間づくりでも隈氏との連携を検討しているという。
 JALは今年2~3月に沖縄、福岡、広島の空港を相次ぎリニューアルした。いずれも「日本のたたずまい」がコンセプトで、地場の工芸品や現代アートなどを採り入れて洗練された空間にした。
 福岡空港では県内の伝統工芸である「八女竹細工」をテーブルにあしらったり、「上野焼(あがのやき)」をオブジェのように棚の上に置いたりした。またデジタルアート集団のチームラボ(東京・文京)が手がける「空書」も展示。液晶ディスプレーなどに筆の軌跡をモチーフにした映像を流す作品は海外からも注目される。
 大手航空会社にとって格安航空会社(LCC)との違いを打ち出す上で、飲食やマッサージなどのサービスを提供するラウンジはより重要な役割を担うようになった。日本を起点とした航空利用者が増加する20年までに快適性やデザイン性を一段と高める。
 航空会社以外もラウンジの強化を急いでいる。
 羽田空港のターミナルビルを運営する日本空港ビルデングは保安区域内の国内線ラウンジを4月下旬に刷新した。サイトからの事前予約で手土産をラウンジで受け取れるサービスなどを始めた。ラウンジ利用料は大人1080円などで、航空会社の上級会員ステータスを持っていない人などにアピールする。
[日経MJ2017年5月22日付]

最終更新:7/3(月) 7:47
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