ここから本文です

国内を巡回する「世界報道写真展 2017」 審査員の写真家が受賞作品をナビゲート 

7/3(月) 21:01配信

WWD JAPAN.com

 ゲッティイメージズ(Getty Images)は、8月6日まで東京・恵比寿の「東京都写真美術館」で開催している「世界報道写真展コンテスト2017 変えられる運命」(以下、世界報道写真展)の審査員を務めるアダム・プリティ(Adam Pretty)による、ナビゲーションツアーを開催した。

 展示されている受賞作品の審査員として参加したアダムがナビゲーターとなり、審査のエピソードや選出された作品の経緯やポイントを紹介。「批判的に聞こえるかもしれないが、これまでの『世界報道写真展』は、審査員にスポーツ写真家が不在のため、毎年似たような作品が選ばれる傾向があった。しかし、今回から私が審査員に選ばれて誇りに思うし、スポーツ写真家が選ばれたことで、より幅の広い作品が入賞した。非常に良い機会だと思う」とコメントした。

 同展では、スポーツの部の組写真で1位を獲得した、ジョバンニ・カプリオッティ(Giovanni Capriotti)による、選手全員がゲイのカナダのラグビーチームの日常を綴った作品や、ダレン・カラブリーズ(Darren Calabrese)の手足がない女性がクロスフィットをしている写真など、ドキュメントともとれるスポーツ写真も展示している。身体障害者や未だタブー視されている、スポーツ界における性のカミングアウトなど、社会問題をあぶり出すようなメッセージ性の強い写真は、真実をありのままに表現している価値のある作品だ。

 自身もスポーツ写真家のアダムは、「ラグビーをするゲイの選手の写真も、手足のない女性がクロスフィットをする写真も、瞬間ではなくストーリーに注目してほしい。日々のライフスタイルにフォーカスすることで、それぞれのコミュニティーにおける課題が見つかるはずだ。オーストラリアのトップアスリートは、スポンサーシップを失うことを恐れて同性愛者ということをカミングアウトする選手が少ない。それは良くない傾向で、社会的な問題を取り上げることで、この作品は評価されたんだ」と、社会問題に切り込んだ写真作品が受賞した経緯を語った。

1/2ページ

最終更新:7/4(火) 10:02
WWD JAPAN.com