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先進事例からひも解く、社員の力を引き出し企業を成長させる「働き方改革」~ユニリーバ島田氏×リクルート林氏×学習院大守島教授【HRカンファレンス2017春】

7/3(月) 7:30配信

日本の人事部

多くの企業が「働き方改革」を掲げ、従業員たちの働き方の見直しを進めている。実際に成果を上げ、社員と企業の成長につなげていくにはどうすればいいのか。「働き方改革」に関して先進的な取り組みを行っている、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社の島田由香氏、株式会社リクルート・ホールディングスの林宏昌氏をパネリストに迎え、学習院大学の守島基博氏の司会で、両社の改革内容とその過程や成果を聞いた。

ユニリーバの二つのアクション~WAAとプレミアムフライデーセミナー

まず守島氏が「働く人たちが自分たちの力で自律的に働き方を変えていけるよう、うまく働き方改革を実現できているのが、本日ご登壇いただいた2社です」と両社を紹介。ユニリーバの島田氏、リクルートの林氏の順に、自社で取り組んでいる働き方改革について語った。

島田氏は、大きく二つのアクションがあると語った。

「一つは、昨年7月にスタートしたWAA(Work from Anywhere and Anytime)。働く場所と時間を自由に選択する、という考え方です。社外向けの説明会も開催していますが、これまでに300社以上、約500名の方が参加されました。コミュニティーを作って、毎月ディスカッションやセミナーを行っています。

もう一つは2月から始まった、ユニリーバ・プレミアムフライデーセミナー。毎月末の金曜日にビジネスパーソンを対象としたセミナーを開催しています。『金曜日は会社から早く帰ろう』と思えるように、『サステナビリティ』『働き方改革』『ダイバーシティ』などの興味深いテーマを取り上げ、講演やワークショップ、グループディスカッションを行っています」

これらをきっかけに、自分の生き方を決めたり、どう時間を使うのかを決めたり、どんな人生にするのかを考えたりするきっかけにして欲しいと、島田氏は言う。

「二つの施策は、長時間労働や残業といった問題解決が起点ではありません。役員の間で議論を重ね、『よりいきいきと働き、健康でそれぞれのライフスタイルを継続して楽しみ、豊かな人生を送る』いうビジョンをまず打ち出しました。働くために生きているのではなく、生きることの中に『働く』という自分が広がる大事な活動があり、それをどういうふうにするのかを一緒に考えたいと思ったのです」

定期的に行っている社員へのアンケートによると、7割の社員が「毎日の生活にポジティブな変化がある」、7割以上の社員が「生産性が上がった」と答えているという。また、3割弱の社員が「労働時間が短くなった」と感じていて、実際に労働時間・残業時間が毎月10~15%減少。「通勤ラッシュを避けられるだけで、これほど心と体に余裕が生まれると思わなかった」「今まで通勤に使っていた時間を仕事に使えるので非常にやりやすくなった」といった、通勤時間の減少、ラッシュアワー回避に関する声が多い。この成功のカギは五つある、と島田氏は語る。

「まずは、『トップのコミットメント&Being』。社長を含めて役員グループが一枚岩になることが重要です。そのための腹落ちに不可欠なのが、二つ目の『ビジョンからのスタート』です。三つ目は『Growth mindset+Risk talking』。まだ起きてないことを心配しても仕方ないので、リスクを取ってやってみる、ということです。やってから、変えていけばいいのです。四つ目は『テクノロジー』。リモートで働く際に必要です。最後の一つは『仕事の明確さ』。ラインマネジャーと部下の間で『あなたには何を期待していている。その理由にはこういう背景がある』という話ができているかどうか、ということです」

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最終更新:7/3(月) 7:30
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