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気配りを大切に! 知っておきたい「扇子」のマナー

7/3(月) 6:00配信

オトナンサー

 手軽に涼を取るためのツールとしてすっかり定着した感のある「扇子」。普段は、何も意識することなく使っている人も多いはずですが、実は守りたいマナーがあります。これからの暑い季節に向けて頭に入れておきましょう。

 教えていただくのは、NHK大河ドラマや映画など多くの作品でマナーや所作指導を行う、マナーコンサルタントで美道家の西出ひろ子さんです。

マナーの観点から見たあおぎ方

 扇子といえば、顔や首の周辺であおぐのが一般的です。西出さんによると、それは間違いではありませんが、以下のような事例もあります。

「先日、エレベーターに乗っていたら、扇子で顔をあおぎながら入ってきた男性がいらっしゃいました。ほかに同乗者がいましたが男性はあおぐのをやめず、顔面に風が当たった後ろの人が不快な表情をしていました。また、隣の人に扇子が当たりそうで、とても危険でした」(西出さん)

 扇子を使用する場合、場所や人の有無などに応じてあおぎ方を変え、周囲に気を配ることが大切です。

「一般的な扇子の使い方はありますが、ここでは、日常生活において涼を取る上で意識してほしい『マナー的観点』から、あおぎ方をご紹介します。具体的には、扇子は胸の高さで、扇子の裏面と自分の胸が平行になるように持ち、あごに向かってあおぎます。手首を曲げることにはなりますが、そうすることで風が周囲の人に向かわず、夏祭りや花火大会など人が多い場所でも迷惑になりません」

和服は袖口から送風すれば涼しい

 最近では、浴衣などの着物(和服)に合わせて扇子を持つスタイルも増えていますが、西出さんによると、この場合は袖口から風を送るのがよいそうです。

「右手に扇子を持っている場合、左肘を曲げ、袖口を胴の前に持ってきてそこから風を送り込みます。腕から脇に向かって風が当たるため、より涼しさを感じることができ、周囲に迷惑もかかりません。温泉宿の浴衣などでもお試しください」

 ちなみに、扇子を持つ時は扇子の「要」を右側に置き(利き手が右手の場合)、扇子の中央を上から右手で持ち上げ、左手で下から支えます。続いて、右手を右端にずらして下から持ちます(利き手が左手の場合はすべて逆)。開く時は、手前にある端を自分側に向かって開くと相手に向かうことなく安心です。

「扇子一つを取ってみても、周囲を思いやる気持ちから、状況によってさまざまな所作や型が生まれます。基本の型はありますが、その場面に応じてあおぎ方を変えることで、お互いに心地良くなれます」

オトナンサー編集部

最終更新:7/3(月) 6:00
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