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世にも不思議な幽霊名字の世界。「十(つなし)」「一(にのまえ)」さんは実在するのか!?

7/3(月) 21:11配信

エイ出版社

「幽霊名字」って知ってる?

みなさんは「幽霊名字」というのをご存知でしょうか? テレビドラマや映画、漫画などの影響により、実際は存在しない名字なのに、あると勘違いされている都市伝説的な名字のことです。この名字のことを「幽霊名字」と名付けたのは姓氏研究家の森岡浩さん。名字研究の第一人者で、NHKのバラエティ番組「人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ!」のコメンテーターも務めています。それでは、森岡さん監修の『日本の名字』から、幽霊名字の一例をご紹介しましょう。

「十(つなし)」さんは居ません!

例えば「七五三」と書いて「しめ」と読む名字があります。これは、昔のしめ縄が今と違って太いわら束に7、5、3本のわら束を垂らしたものだったことから「七五三縄」と書くようになりました。ここから、「七五三」と書いて「しめ」さんと読むそうです。

このように難読名字がある一方で、実在しない名字もあります。有名なのが「十(つなし)」さん。数字を「ひとつ、ふたつ、みっつ……」と数えていくと、十は「とお」で「つ」がつきません。このため「つなし」というわけです。

実はこれが幽霊名字なんです。1970年放送のテレビドラマ『ありがとう』で石坂浩二さんが演じた医者の名字が「十(つなし)」で、「十病院(つなしびょういん)」が舞台。視聴率が40%以上という大人気で、とんちも利いた読み方だったために、多くの人の記憶に残っているのでしょう。しかし、こういった読み方は実際にはなく、「木」から払いが欠けたことから「十(もぎき)」さんと読む名字が存在するだけです。

幽霊名字が生まれる背景とは?

SNSの普及により、例えば「タクシーの運転手さんが十(つなし)さんで、由来をきいたら教えてくれた」という書き込みが、真偽はともかく拡散したりするもの幽霊名字が本当にあると思われてしまうひとつの要因でしょう。また、そもそも名字に関する公な統計資料がないのも、都市伝説が生まれる一因でもあります。最近では、人気テレビドラマ『SPEC』で神木隆之介さんが演じた「一(にのまえ)」も実在しないと森岡さんは考えていますが、「実際に見た」という人もいるそうで真偽のほどは分かっていません。もしみなさんのまわりに「一(にのまえ)」さんがいたら、ぜひご一報を!

(出典:『日本の名字』、監修:森岡浩(姓氏研究家)、参考サイト:オフィス・モリオカ)

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最終更新:7/3(月) 21:11
エイ出版社