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【戸田和幸の眼】トッテナム、戦力充実で飛躍の1年に。証明した特大のポテンシャル【16/17シーズン総括】

7/3(月) 12:18配信

フットボールチャンネル

 ヨーロッパサッカーの2016/17シーズンが閉幕した。タイトル獲得や一昨季からの巻き返しなど様々な思惑を抱えていたプレミアリーグ6強クラブ、それぞれの戦いぶりはどのようなものだったのだろうか。スポナビライブのプレミアリーグ解説でお馴染みの戸田和幸氏が分析する。今回は戸田氏の古巣でもあり、マウリシオ・ポチェッティーノ監督の下、多彩なサッカーでポテンシャルの高さを証明したトッテナムの1年振り返ってもらった。(解説:戸田和幸/構成:フットボールチャンネル編集部)

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ステップアップの1年。伸びしろも豊富

総合評価:A

 昨季(16/17シーズン)のスパーズは(マウリシオ・)ポチェッティーノ監督による指導を受け成長してきた、まだ若くてポテンシャルのある、なおかつ身体的にもたくましい選手たちが躍動したシーズンと言えると思います。

 対戦相手によってディフェンスラインを3枚にしたり4枚にしたり、ビルドアップからの攻撃に加えてプレッシングからのショートカウンターもあり、バリエーション豊富でした。さらに(ハリー・9ケインはもちろん、デリ・アリの活躍やソン・フンミンの覚醒などポジティブな要素がたくさんありましたね。

 選手の質が高く、確固たるプレースタイルも持っていてプランもあった。そういう意味では優勝には手が届きませんでしたが、その前のシーズンの終盤の失速を思い起こせば着実にステップアップしているチームだと思いますし、これからさらに伸びていくチームだと思います。

 システムを変更して以降、難攻不落状態にあったチェルシーを見事なフットボールで打ち破る試合(第20節 2-0で勝利)も見せることができましたし、十分賞賛に値する素晴らしいシーズンになったんじゃないかなと思います。

 チェルシーにあと一歩及ばなかった理由としては、引き分けの多さ(スパーズ=8、チェルシー=3)が響いたと考えられます。WBA戦(第8節 1-1のドロー)、ボーンマス戦(第9節 0-0のドロー)、監督が代わる前のレスター戦(第10節 1-1のドロー)、そして最下位に終わったサンダーランド戦(第23節 0-0のドロー)としっかり勝っておきたい相手から4つ取りこぼしてしまい、最終的な首位との勝ち点7ポイント差という結果につながってしまいました。

 残る4つの引き分けはエバートン戦(第1節 1-1のドロー)、リヴァプール戦(第3節 1-1のドロー)、アーセナル戦(第11節 1-1のドロー)、そしてマンチェスター・シティ戦(第22節 2-2ドロー)でした。

 これらは上位陣相手の引き分けという意味でネガティブではありませんし、リバプール戦、アーセナル戦、シティ戦についてはアウェイテームだったので、引き分けでも十分な結果という言い方ができると思います。

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