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超高級住宅街で見つけた「ちょい呑み」が満喫できるラーメン店『P』

7/3(月) 12:10配信

@DIME

超高級住宅街でのチョイ呑みという初体験!の評価

オヤジス度    ★★
エルドラ度    ★★★
オヤジナリティー ★★★

 今回も、こんなとこに呑み屋があったのか!? っていう場所にグッと魂にくるような店を発見してしまった!

 場所は東横線の多摩川駅。多摩川駅っていったらアナタ、隣の田園調布駅から広がる東京屈指の超高級住宅街の外縁部にある駅で、駅前は本当に高級住宅街で、ただ豪邸が立ち並んでるだけ!

 近所には『シン・ゴジラ』のタバ作戦の本部になった浅間神社があるらいで、駅前にスーパーすらなく、駅構内にコンビニ売店があるくらいの、閑静ってこのことだよ! っていう駅なんですよ。

 もう夜なんか行ったら駅前からして東横線屈指の真っ暗でね、そんな駅のホームで真っ昼間に電車を待ってたら、ホームに隣接する建物の屋上に看板が見えた。

『ちょい飲み 12時まで』

 どうやらその看板のある建物の一階が『ちょい飲み』できる店らしいんだけど、高級住宅街の片隅でちょい飲み……これは気になった!

 実は前に田園調布の駅周辺で、なんか安い呑み屋がないか探したことがあって、あるのは長嶋茂雄の好きな焼鳥屋とかとんかつ屋とか、割烹居酒屋とか、高級住宅街にふさわしい、オレに対する拒絶感丸出しの店ばかり! しかし、そんなハイソな街の片隅に、オレを受け入れてくれるに違いない『ちょい飲み 12時まで』という、やけに琴線に触れる文章!

 もうその日の夜に行ってまいりました。

 午後8時頃。多摩川の駅の改札を出るとやっぱり真っ暗でね。大丈夫かな~と不安になりつつ看板のあったであろう建物方向に歩くと、駅からわずか30秒……そんな駅から30秒のところがまた街灯くらいしかない暗さっていうのもすごいんだけど、そんな暗闇にぼんやり看板が光ってる。回りに飲食店などまったくない中、どうやらその建物だけは地下が焼肉屋、一階がラーメン屋という我が道を行く小規模飲食店ビル!

 その気概にまず感服し、よく見れば、一階のラーメン屋さんが“ちょい飲み”を推奨してるお店。

 店名は『P(仮名)』。本当に呑むだけでもOKなのか 店に入しなにカウンターの中の人に、

「呑むだけでもいいですか?」

 と聞けば「どうぞどうぞ!」と笑顔で答える若い女性の店員。店員というより、経営側なのかもしれないけれど、いや~この女性のホスピタリティーがまず素晴らしい! 一杯呑むどころか、イスに座る前にこの店が気に入ったぞオレ!!

『ちょい呑みどころか、本呑み対応ラーメン店!』

 入り口から奥へとつづくカウンターに座り、店内を見回すと、奥には小さな座敷もあって、上品な若い家族連れがラーメンをたぐってる。そんな中にこんなオッサンが飲みに来て申し訳ないな~と思いつつ、メニューを見ると、まずお酒の種類はさひが“ちょい飲み”を歌ってるだけあって豊富に揃ってる。

 生ビール450円からはじまり、各種サワー類は350円から。500円から本格焼酎もあるし、ハイボールは400円、冷酒は500円だ。そんな中わかりわすいんだけどホッピーセットの白(450円)をオーダーし、メニューのツマミを見てみる。

 中華料理屋ではなく、ラーメン専門店のツマミといえば、まず餃子。そしてチャーシューやメンマといったトッピングをツマミにしたモノっていうのがほとんどだけど、さすがだぞココ!

 もちろんチャーシューを応用したキャベチャー、ネギチャーなんかもあって350円。焼き餃子6コで50円なんてのもあるが、それ以外にも、おつまみ味玉とネギポンなんていう250円メニューからはじまり、ナマルだ、ニラ玉だ、ポテトフライだ、チーズコロッケだなんていうのは350円!

 ここらを確認した段階でホッピーが届いてるので、それを一口飲んで、またメニューに目を通すオレの目はすでにニヤニヤ笑い続けてただろう。さらにチヂミだ、ササミほぐしだ、カキポン(マジか!?)だ、あさりバターだ、青森産のイカゲソ焼だ、チョリソーだ、鶏天だのってのが450円!

 うわ~もうこれ、ちょい呑みどころか、完全に深呑み対応店じゃん!! しかし、その驚愕の幸せはまだまだ続いた!

 夜の5時以降は“栗豚”っていう豚を使った料理があって、それのバラ肉の塩焼きだ、野菜と炒めたのだ、タンをレモン塩焼きしたのが、豚キムチにしたヤツだ、ロースを生姜焼きしたのだ、唐揚げしたヤツだ、600円と650円という他のメニューよりは若干高いながらも、

「喰わなきゃ損だろ、さとう!!」

 と語りかけるようにメニューに印字されてやがる! 栗豚ってあの~、栗を食べさせて育てた豚でしょ? スペインのイベリコ豚はドングリ食べさせて育てるのの如く。こりゃもう頼む、高くても頼む、600円惜しくもなんともない!

 で頼みましたよ、『栗豚の厚切り豚バラ塩焼き』って600円のメニュー!

 待つこと少々。ついに登場した栗豚の料理は、次のページに続く~ッ!!

『田園調布に家が建てられないが、呑みにはいける!』

 その料理は、お鉢にサニーレタスを枕に数枚の豚バラが鎮座してるんだけど、“厚切り”ってメニューに書いてあるのは伊達じゃない! 

 その厚さ、約1.5センチ!! 焼けた表面が焦げではなく、アミノ反応を起こして一部茶色く色づいている。そして香ってくる豚の脂の甘~い香り!! バカボンのパパが鰻屋のニオイでゴハンを食べたのと同様、その香りでお酒を一口二口平気でいけるんだが、もう我慢できず、そのブ厚いヤツをカブリとかじる!

 前歯にガッチリと当たる厚くウマイ肉特有の歯ごたえ! そしてその時点で歯の間から舌先へと零れ出る肉汁と脂が混ざり合った、もうとんでもなくうまい汁!!

 ウッホ~ッ! と狂気の雄叫びを心中で揚げ、前歯で切り取った部分を奥歯で咀嚼すれば、いや~さっきの“とんでもなくうまい汁”が出るわ出るわ、止めども無く潮吹きのように口の中にあふれ返る!

 あらかた“うまい汁”が出終わったあたりで、すでに粉々になった肉片を飲み込めば、食道の神経までもが、その肉片が通る毎に「うまいうまい!」といってるかのようなその時点で間髪を入れずに呑むホッピー!!

 こりゃあもう死んでもいい!! 卓上には豆板醤とかもあるんで、今度はほんの少し豆板醤を付けて食べて見る……もう死んでもいいんじゃなくて死んだよ! 

 なんか豚肉が昇華してる! 本当に味付けもシンプルなんだけど、もともとウマイんであろう栗豚の味わいが100パーセント引き出されてる! なんて思いつつ、またホッピーをグビビ~って飲めば、こっちの精神も昇華しちゃう。

 実はこの時、すでに別の仕事で中華料理屋を2軒呑み食べ歩いてましてね。かなり満腹状態でこの店に入ったんだけど、結局ホッピーを4杯と、サワーを1杯、このとんでもなくウマイ豚で飲んでしまった…。

 いや~今まで呑み屋不毛の地として乗り換えるくらいしか使ったことのない多摩川の駅だったけど、この一軒があるだけの為に、これから降りる機会が増えそうだ。呑み仲間にも教えたい。でもその前に、オレ一人でもう一回いっちゃうおう。

 だって栗豚の他のメニューもいきたいし、『和牛ホルモン』っていう850円の、この時はちょっと躊躇しちゃったメニューも俄然喰ってみたい! あ~これでラーメン屋さんなんだから、紹興酒とかもあるともっとうれしいんだけどな~。それはもう望みすぎか? いや~まいった、ほんと。

文/カーツさとう

@DIME編集部

最終更新:7/3(月) 12:10
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