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コンフェデ杯決勝の肘打ちが警告止まり VAR判定に「的外れ」「大混乱」とサッカー界紛糾

7/3(月) 15:48配信

Football ZONE web

FIFA公式大会でVARが本格導入されるも次々と問題が浮上、決勝の判定で批判の声も

 FIFAコンフェデレーションズ杯ロシア大会決勝はドイツ代表がチリ代表を1-0で下し、同大会初優勝を果たした。この試合では後半18分、チリ代表DFゴンサロ・ハラがドイツ代表FWティモ・ヴェルナーに肘打ちを見舞い、「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」が使用された。本来ならレッドカードが相応しい行為かと思われたが、試合中断後にイエローカード止まりと判定されフットボール界は紛糾。「的外れ」「これでは大混乱」と批判の声も上がっている。

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 FIFA(国際サッカー連盟)の公式大会でも本格導入されたVARはコンフェデ杯で次々に問題が浮上した。

 チリ対ポルトガル戦の準決勝ではポルトガル代表DFジョゼ・フォンテがペナルティーエリアで相手にファウルを犯したが、主審はペナルティーを与えず、VARでの映像確認も要求しなかった。グループリーグのカメルーン戦でもVARで確認後、間違った選手を一度退場させる場面が発生している。

 そして、決勝の舞台ではミロラド・マジッチ主審が一発退場に相応しいハラのエルボーに対してイエローカードを提示。ハラは2015年のコパアメリカ準々決勝でもウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニに浣腸のような行為を仕掛け、カバーニが手を払いのけようとしたところ、逆に大げさに倒れる演技を見せた。これにより出場停止と罰金に加え、所属するマインツから解雇される前科があった。

元プレミア主審や元選手もVAR判定に苦言

 今回、ハラの肘打ちに対する判定に関して、英公共放送「BBC」が「VARは的外れ」という見出しで取り上げている。

 元プレミアリーグ主審のマーク・ハルジー氏は「VARは一体どうなっているんだ。これでは大混乱だ。正確な手順というものは存在するが、審判たちが守っていない」とツイートで主張している。

 リバプールなどで活躍した元スペイン代表FWルイス・ガルシア氏は「VARの意味が分からない。ジャッジを下すために試合を止めるなら、試合を変えるほどのものでなければいけないはずだ」とツイートで苦言。元イングランド代表FWで現在解説者を務めるスタン・コリモア氏もツイッターで「ハラはレッドカードでなければいけない。主審が試合を止めた間、決勝戦は11対11のままにしようと悩んだのだろうか。それ以外に考えられない」との論調を展開している。

 ストーク、サウサンプトンでかつてプレーしたDFダニー・ヒギンボサム氏はツイッターで「VARは現実に基づいた決定以外に効果を持たない。主観的な問題では効力がない。露骨なレッドカードだが、主審の考えに基づけば別物になる。VARは的外れだ」と指摘している。

主観的な問題は誤審を生む可能性も

ゴールラインテクノロジーのようなラインを越えたかどうかの判断はマシーンの判断に誤りはない。しかしファウルか、退場か、警告かという線引きは難しく、最終的に人間が行う類いの判定は「主観的な問題」として、誤審を生む可能性もあると危惧している。

FIFAはVARの成果に自信を示していたが、一気に信頼性を失いかねない大会となってしまった。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:7/3(月) 16:02
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