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安倍首相に自民党内から「鳩山さんに似てきた」との批判

7/4(火) 7:00配信

NEWS ポストセブン

「お灸ってさ、すごく熱く感じる場所と、そうでもないところがあるでしょ。都議選のお灸は、自民党にとっては熱くないんだよ」

 都議選の選挙活動に携わった自民党細田派議員は、投票日前、独特の言い回しでそう語った。

「加計疑惑」や豊田真由子代議士の「ハゲーーーッ!」絶叫暴言などの影響で選挙期間中から劣勢が伝えられ、“一強の自民党に都民からお灸が据えられる”ことを覚悟している、ただし都議選で負けても党にとって致命的なダメージではない、という意味らしい。

 細田派は安倍首相の出身派閥。敗北を見越した上で、総理を守るためにハードルを下げておきたいという意図の表れだ。組織に綻びが見えると、内部分裂が始まる。どこにでも見られる風景だが、他派閥を含め党内でも強い求心力を保っていた安倍氏に、このところ身内から批判の矢が飛び始めた。額賀派(=平成研究会、旧経世会)議員が、こんな言い方をして党内で物議を醸している。

「最近の総理の言動が、鳩山さんに似てきているんじゃないか」

 もちろん、鳩山由紀夫・元首相のことである。政治信条はまったく逆のように思えるが、どこがどう似ているというのか。理由の一つとされているのが、対中政策だ。

 鳩山氏は、日本と異なる価値観の中国などと共存共栄を目指す「友愛外交」と、日中韓を中心とする「東アジア共同体構想」を掲げてきた。首相退陣後も、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)設立にエールを送り、「顧問」に就任。最近も中国のシルクロード経済圏構想「一帯一路」についての国際フォーラムで講演し、「私は『一帯一路』の熱烈な支持者だ。日本もAIIBに参加すべきだと思っている」と語った。

 安倍氏もその支持層も、AIIBには批判的だった。ところが最近になって安倍氏は「公正なガバナンスが確立できるのかなどの疑問点が解消されれば(AIIB参加を)前向きに考える」と発言。6月には、一帯一路にも条件付きで協力する姿勢を示した。

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