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梅雨時の助っ人、除湿機 除菌など+αの機能にも注目

7/4(火) 12:11配信

NIKKEI STYLE

 高温多湿の日本。カビの種類も世界有数である。通風性の良さを基本としてきた日本家屋が、密閉性の高い省エネ住宅に変わった上、部屋干しが日常化し始めている今、湿度管理は非常に重要だ。日ごろは意識が薄いが、健康維持、快適さをサポートする今時の「除湿機」をリポートする。

■湿気こもる省エネ住宅

 昔と違い、今の世の中「あばらや」といわれる家を、ほとんど見かけなくなった。多くが壁の中に断熱材を入れ、省エネを考慮した家だ。確かに快適な住まいには違いないのだが、必ずしも健康住宅ではないというと驚かれるだろうか。

 「省エネ住宅」の売りは断熱性と密閉性。今の日本の住宅の密閉性は北欧の家並みに非常に高い。北欧は低温低湿なのだが、日本は高温多湿で微生物の宝庫である。梅雨を「黴雨」と書くくらいカビが多いのだ。

 カビと聞いてもピンと来ない人もいると思うが、カビの胞子は空気中に多く飛んでいる。だから温度、水分、栄養などの条件がそろうと一気にカビてしまうのだ。食べ物だけではない。トリコスポロンというカビなどは、人間が吸い込むとアレルギー反応を起こし、夏型過敏性肺炎を引き起こす。人は常に水蒸気を外に出している。このため密閉度が高い部屋では、湿度管理が非常に重要になる。

 今の日本の盛夏では、エアコンを使わないと熱中症になってしまうので、皆エアコンを使う。エアコンは除湿能力も持っているので、エアコン使用時はそれでもよいが、時々肌寒い日がある梅雨の季節では使用しないことも多い。

 そんな時に便利なのが除湿機だ。梅雨の時期には、洗濯物の部屋干しをよくする。最近の都会の一人暮らしでは、女性を中心に常に部屋干ししかしない人も増えている。湿度は換気するか、除湿機を使わないと下がらない。雨の日は、外の湿度が高いため、換気だけでは十分に除湿できない。

■どの季節に使うかで選ぶ

 除湿機の機構には2つの方式がある。1つ目はコンプレッサー式。単純にいうとエアコンと同じ方法で除湿を行うのだ。長所は温度をほとんど上げずに除湿できること。短所は電気代がかかること、動作音が大きめなことで、このあたりはエアコンに似ている。気温25度以上で有利だ。

 2つ目はデシカント(乾燥剤)式である。ゼオライト(沸石)式とも呼ばれる。要するに部屋の中の湿度を吸収する素材を用いるのだ。使用してデシカントが目いっぱい水分を含んだ時には、デシカントを温めて元の性質を取り戻させるようにする。長所は、低温時でも除湿能力が落ちないこと。動作音もコンプレッサー型に比べると静かである。

 短所は、乾燥剤を元に戻す時にヒーターを使うので、室温が3~8度上昇すること。またヒーターが電気を食うため、コンプレッサー式より電気を使う。梅雨時だけ使うならコンプレッサー式。冬の結露も防ぎたい人はデシカント式を選択するとよい。

 だが、今の主流は、この2つを合わせたハイブリッド型だ。低温の時はデシカント方式、高温の時はコンプレッサー方式といいとこ取り。ただし機能を2つ組み込む分だけ、価格が高くなる。

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最終更新:7/4(火) 12:11
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