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新型ボルボのデザインがカッコよくなった理由──イタリア流とはどう違うのか?

7/4(火) 22:01配信

GQ JAPAN

ボルボの新型90シリーズは、アグレッシブなフロントマスクとエレガントなプロファイルの同居が魅力的だ。ユニークなスタイルの背景にはどんな考えが? 日本発売を機に来日したボルボのデザイナーにその秘密を訊いた。

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■ボルボ、カーデザインの秘密

日本では2017年2月に発売を開始し、人気絶好調というボルボの新型90シリーズ。特徴は、同社のプレミアムラインらしい余裕あるボディサイズと、数々の快適いよび先進的な安全装備にある。

かねがねボルボ車の大きな魅力は、エレガントさとスポーティさをうまくバランスしたスタイリングにあるが、新型も同様だ。先進的な感じと、1966年発表の「144」から連綿と続くオーソドックスなスタイリングの良さとが、見事にミックスされている。

では、そうしたスタイリングのアイディアは、一体どこから生まれているのだろうか? その鍵を握っているのはもちろんデザイナーをおいてほかにない。そして、そのデザイナー、ジョナサン・ディズリー氏が新型90シリーズの発表を機に来日した。

英国人の彼は、2001年にボルボカーズに入社。しかし、それには先立つ1997年から99年にかけても、フリーランスとしてボルボ車のデザインに携わってきた。ボルボのデザインポリシーを熟知している人物であるということだ。

「ボルボはいま、変革の過程にあります。今回はS90、V90、それにV90 クロスカントリーを日本に導入しましたが、このあともニューモデルが控えています。一新したプラットフォームですから、従来モデルからパーツの使い回しはありません。ですから、デザインをゼロから手がけられるわけですが、それはデザイナーにとっても、すばらしい瞬間です。未来を創造することになるわけですから」

1970年生まれのディズリー氏は、目をくりくりさせて口角を上げながら話してくれた。ディズリー氏の業績のなかには、新型90シリーズの布石となる3台のコンセプトモデルも含まれる。

その第1段として2013年に発表された「コンセプトクーペ」は、セダンのS90へと発展。続く「コンセプトエステート(14年)」はステーションワゴンのV90に。そして「コンセプトXCクーペ」(同14年)はV90クロスカントリーへと繋がった。

「どれも2ドアのクーペですが、コンセプトカーと量産車のイメージはキチンと重なるはずです」と、ディズリー氏が説明するように、シャープな造型美で話題を呼んだ3台のコンセプトモデルと今回の90シリーズはみごとな関連性を感じさせる。

「意識したのは、スカンディナビアのライフスタイルに根ざしたデザインです。私たちは3本の柱を作りました」と続ける。

1つめは「スカンディナビアン・オーソリティ」。新型90シリーズは、ハンス・ウェグナーの家具などと通じるものといい、ビジネスマンのためのS90をテーマとし、より強く意識したそうだ。

2つめは「スカンジナビアン・クリエイティビティ」。V90をストゥッテルハイムが手がけるモダンで作りのよいアウターコートとイメージ的に結びつけていた。

3つめは「スカンディナビアン・アクティビティ」。スウェーデンにはウィンタースポーツ用ギアで有名なPOCの製品がある。V90 クロスカントリーがこのテーマで開発されたそうだ。

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最終更新:7/5(水) 1:38
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