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7月は調整局面、秋には1万9000円割れも

7/4(火) 8:01配信

会社四季報オンライン

 日本株相場は3日から名実ともに7月入り。「2日新甫よりも3日新甫の月のほうが荒れる」との見方もあり、今年後半の相場の展開が気になるところだ。松井証券の窪田朋一朗シニアマーケットアナリストに当面の見通しなどを聞いた。

 ――日本株市場の今後の展開をどう見ているのか。

 7月以降はいったん調整局面に入り、9~10月ごろに底を打ち、年末にかけてまた戻る展開を想定している。底打ち局面では日経平均株価の1万9000円割れもありそうだ。年末の戻りは2万0500円程度ではないか。

 これから秋に向けて調整入りすると見る理由は、米国の金融政策が引き締めへ傾いているうえ、欧州でも量的金融緩和が縮小に向かうとの見方が勢いを増しているからだ。世界的な金融緩和で株式市場はこれまで好調だったが、いいところまで買われた感がある。

 日本の株式市場でも、海外のハイテク株相場が波及する形でハイテクやゲーム関連中心に上昇。その影響が中小型株やバイオだけでなく、食品などの内需ディフェンシブ銘柄にも広がり、割高感が強まっている。日本市場は独自に好材料があるわけではなく、海外市場にツレ高している状態だ。日経平均2万円台以上の高値で積極的に買ってくる国内投資家はほとんどなく、海外市場が調整すれば日本市場にも悪影響が出るだろう。
 
 金融引き締めをきっかけに、米国を始め海外の市場はこれからやや大きめの調整になる可能性がありそうだが日本は金融緩和を継続しているため、為替が円安に振れ、これが下支えする形で、調整幅は海外に比べて小さなものにとどまると見ている。日経平均で1万8500円あたりが目安ではないか。秋以降は、金融引き締めを織り込む形で欧米の相場が出直り、日本株もツレ高しそうだ。

■ サウジの出方次第で波乱も

 ――相場の波乱要因は。

 テールリスクとして中東や北朝鮮などの地政学的問題が波乱要因になりうる。これに関連して、特にサウジアラビアの動きに注目している。同国は世界最大の石油会社・アラムコを上場させ、その資金を元手に、世界のITベンチャーへの投資や国内経済改革を進めようとしている。アラムコ株上場を成功させるには原油価格の高値安定が不可欠だが、このところ1バレル=50ドルを割り込むなど不安定だ。原油価格維持のためサウジアラビアが想定外の動きに出て金融市場を揺さぶる可能性もある。

 ――注目しているテーマは。

 ビットコインなどの暗号化通貨・仮想通貨、フィンテック関連はこれからの成長分野だろう。インバウンド関連も再び注目されそうだ。爆買いは一段落したが、訪日外国人の数自体は減っておらず、地に足のついたインバウンドビジネスの収益が本格化する。同関連株も戻りが期待できそうだ。

  (聞き手:会社四季報プロ500編集長 丸山尚文)

 (プロフィール)
くぼた・ともいちろう●松井証券シニアマーケットアナリスト。松井証券へ入社後、マーケティング部を経て現職。個人投資家の動向にも詳しい。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

窪田 朋一朗