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マルケス完勝も、新人フォルガーが地元ドイツGPの主役をかっさらう

7/5(水) 7:40配信

webスポルティーバ

 大方の予想どおり、といっていいのだろう。第9戦・ドイツGPはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が優勝を飾り、2010年の125ccクラス時代から8年連続のポールトゥウィンを達成した。そしてこのリザルトにより、混戦のチャンピオン争いはマルケスがトップに浮上して、2017年のMotoGPは8月上旬まで4週間のサマーブレイクを迎えることになった。

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 ドイツGPの会場、ザクセンリンク・サーキットでは、過去にもホンダ勢が圧倒的な強さを発揮してきた。マルケスが最高峰へ昇格する前の2010年から2012年までは、現在のチームメイトであるダニ・ペドロサが3年連続で優勝を飾っている。ただ、今年の場合は、特定のメーカーと相性がいいと言われていたコースでも、その予測を覆すようなレース結果がしばしば発生している。ヤマハ向きと言われていたスペインのヘレス・サーキットやカタルーニャ・サーキットが、その好例だ。

 今回の第9戦の場合では、路面が今年初頭に再舗装を施されて以来、誰もテストを実施していない。新しい路面ではグリップが向上する反面、どれほどタイヤの摩耗を早めるのかが未知数で、それが不確定要素になることも考えられないではなかった。

 この新路面への対応として、公式タイヤサプライヤーのミシュランは、フロント・リアとも通常よりも1種類多いコンパウンドを用意した。ただ、実際に走行が始まってみると、この部分での不安はなにもなく、強いライダーがいつもどおりの強さを発揮する展開になった。むしろ不安要素という意味では、安定しない天候のほうがレースを左右する可能性が高かったかもしれない。

 今年のレースウィークは、太陽の照る好天の下でセッションが行なわれたことが一度もなかった。ドライコンディションを維持したとはいっても、どんよりとした曇り空で、温度条件は総じて低かった。そして、土曜午後には本降りの雨になった。そのウェットでもドライでも、マルケスはトップタイムを記録して、当然のようにポールポジションを獲得。ペドロサもマルケスにこそわずかに及ばないものの、安定した高水準の走りでフロントロー3番グリッドを獲得し、ホンダ勢の強さを印象づけた。

 このようなセッションの流れを経て、日曜午後を迎えたことを考えると、フラッグトゥフラッグでマシンの乗り換えなどが発生しないかぎり、驚くような展開になることはおよそ考えられそうになかった。そんな状況下でも、30周の戦いを皆が固唾を呑んで見守ったのは、地元ドイツ出身の最高峰クラスルーキー、ヨナス・フォルガー(モンスター・ヤマハ Tech3)が大活躍したからだ。

 予選5番手のフォルガーはレース序盤からマルケスとペドロサにピタリと張りついて、周回を重ねた。その姿に、ドイツ中のファンは大いに沸き立った。フォルガーはペドロサをオーバーテイクしてマルケスの背後に浮上。レース後にペドロサは「その瞬間は『ん?』と思った」と、予想外の選手が優勝争いに割って入った驚きと奇妙な戸惑いを、端的に表現した。

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