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グーグルの人工知能が秘める可能性は、これらのゲームで遊べば一発でわかる

7/5(水) 7:30配信

WIRED.jp

今後の事業戦略の中心として人工知能(AI)を強化する「AIファースト」を掲げたグーグル。そのAIを機械学習によって強化すると同時に、その実力をユーザーに楽しんでもらう手段を考え出した。それが、AIを活用したゲームである。

人工知能は、思った以上に早く「人間の仕事を奪う」かもしれない

グーグルは、2017年5月中旬の開発者会議「Google I/O」で、あることをはっきりさせた。グーグルはいまや「AIファースト」の企業であるということだ。

カンファレンス中、同社の幹部たちは数時間かけて、「Google Lens」、AIチップ[関連記事]、「Smart Reply」など、あらゆる製品にAIが組み込まれることを説明した。もちろん、それはわくわくするような内容だった。しかし、グーグルはすでに、楽しみながら手軽にAIの未来を理解できる手段を提供している。ゲームだ。

AIは学問の世界を飛び出している

「AI Experiments」は、さまざまなインタラクティヴAIプロジェクトを集めたサイトで、マシンのクリエイティヴな能力を示すようデザインされている。たとえば、「AI Duet」は、ユーザーが弾いた音に自動でハーモニーを付けるピアノ。「Bird Sounds」は、鳥の鳴き声を周波数で分類するヴィジュアルマップだ。面白いものやくだらないものもあれば、機械学習とは何かがわかるものもあり、いずれもAIを身近な存在にすることを目的にしている。

「Google Creative Labs」のエグゼクティヴプロデューサー、スザンヌ・チェンバースはこう話す。「われわれがこれらの実験やデモで示そうとしているのは、AIがすでに学問の世界を飛び出しているという事実です。すでにいくつもの使用事例があります。AIをプロジェクトや製品にどのように応用するかは自由であり、楽しい側面もあるということを知ってもらいたいと思いました」

CEOのサンダー・ピチャイがI/Oで発表したプロジェクト「AutoDraw」には、最初の1週間で400万ものアクセスがあった。これは「Pictionary」にAIを組み込んだようなツールだ。マイクロソフトの「ペイント[関連記事]」に似たシンプルなプラットフォームを使って絵を描き、マシンに何の絵かを当てさせるというゲームだ。ユーザーが曲がりくねった線を描くと、マシンはあらかじめ用意されたリストから絵を提案し、美しい絵に描き変えてくれる。このアプリは4月、アーティストたちが描いた400枚の絵とともに公開された。絵の数は増え続けており、6月中には35人のアーティストが追加される予定だ。

こうしたマシンとアーティストのコラボレーションが成立するのは、グーグルがオープンソースのアプローチをとっているおかげでもある。グーグルは2015年、機械学習ソフト「Tensor Flow」をオープンソース化した。その前には「Torch」、「Theano」などのソフトウェアがオープンソース化され、これらがAIの成長を後押しした。そして、AI技術はシンプルになった。グーグルの画像分析ソフト「Cloud Vision API」がよい例だ。画像をブラウザーにドラッグするだけで、画像のカテゴリー、エンティティ、プロパティがわかる。

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最終更新:7/5(水) 7:30
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