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米ヤフーによるTumblr買収、なぜ失敗に終わったのか?:11億ドルにおよぶ失策の顛末

7/5(水) 8:10配信

DIGIDAY[日本版]

米ヤフー(Yahoo!)はベライゾン(Verizon)に吸収され、CEOだったマリッサ・メイヤー氏は、同サイトを苦境から立て直せないまま職を辞した。2013年5月、同氏がTumblrを11億ドル(約1200億円)で買収したのは、最大かつ起死回生の一手だったが、その買収もいまや米ヤフーの失策のひとつに数えられ、評価額の引き下げは不可避だ。

投資銀行デシルバ・アンド・フィリップス(DeSilva+Phillips)のマネージングディレクター、ジョン・マシューズ氏は、次のように説明する。「米ヤフーは、将来的な売上を期待して危険な賭けに出ようとしていた。理屈のうえでは、ミレニアル世代のオーディエンスといち早くつながりを築くことで得られるはずの売上だ。だが、創業者デビッド・カープ氏は、そもそもTumblerを広告から収益を上げるプラットフォームとして設計していなかった」。

Tumblrがつまづいた大きな理由は、膨大なユーザー基盤を広告収入に転化する方法を見いだせなかったことだ。Tumblrは画期的な広告プロダクトを生み出せず、インスタグラムやSnapchatの後塵を拝し、経営方針をめぐって米ヤフーと衝突し、ここ数年で何度も営業部門を再編した。広告事業において、Tumblrの方針はいつもどっちつかずだった。創業者兼CEOのカープ氏は、米ヤフーによる買収以前は広告嫌いで有名だったのだから、無理もない。

最近Tumblrを離れた元幹部は、「デビッド(・カープ氏)が広告のことを果たしてまともに気にかけたことがあるのかどうか、私にはわからない。米ヤフーが11億ドルの投資の見返りを求めたから、彼も考えざるを得なくはなったが」と言う。「米ヤフーの誰一人として、なぜTumblrを買収したのか、そもそもTumblrとは何なのかを理解していない。この本質的な問題が、あらゆる問題の核心だ。理解していないものを、どうやって売り込むというんだ?」。

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