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主将・豊田陽平が描くサガン鳥栖「前半戦10位からのタイトル獲り」

7/5(水) 7:50配信

webスポルティーバ

「どこかに甘さがあったと思います」

 サガン鳥栖のエースである豊田陽平(32歳)は少し顔をしかめ、2017シーズン前半戦を振り返っている。折り返しの17節時点で、6勝5敗6分の10位。勝ち越しているだけに、悪くはない。ただ、目標としてきた優勝戦線に食い下がるには、後半戦に向け、微調整は必要になるだろう。

【写真】鳥栖から移籍するこの選手は、バックミラー付き?

「悪くはないけど、勝ちきれていない試合が多いですね。油断なのか、集中力の欠如なのか。ホームではいいけど、アウェーで勝てていない」

 ホームのベストアメニティスタジアムでは6勝1敗1分と圧倒的な強さを示すも、アウェーでは0勝4敗5分とひとつも勝てず、大きく負け越している。ホームの強さは優位点だろうが、内弁慶とも言える。

「まだまだ勝利する集団になりきれていません」

 金民友の後を継いでキャプテンになった豊田は、そう言って唇を噛む。

「ジュビロ磐田戦のように、アンラッキーな終盤の失点があったり、大宮アルディージャ戦のように、攻めていても決めきれずに追いつかれたり……。でも、それは不運なだけでなくて、どこかに自分たちの甘さがあって、そこに気づかないといけない。キャプテンとしては、チームがひとつになれるように束ねられるか。全員がフォア・ザ・チームを胸にピッチに立つ。それが鳥栖らしさで、継承していくべきものだと思っているので」

 今シーズン、鳥栖は大きく生まれ変わりつつある。
 
 例えば16節の浦和レッズ戦は、先発11人中、5人が新加入選手だった(ちなみに浦和は1人)。後半戦には、主力だった鎌田大地がドイツ移籍で抜け、ビクトル・イバルボは登録抹消、フランコ・スブットーニの放出も決定的だ。代わりに韓国五輪代表CB、チョン・スンヒョンの獲得を発表。さらにもう1人の日本人CBと、外国人も含めたアタッカーにも食指を動かしているようだ。

 変化は余儀なくされるだろう。マッシモ・フィッカデンティ監督が与えたプレーモデルを選手がアジャストさせ、バランスを見つけられるか。

「守備の安定がいい攻撃を作り出す」

 フィッカデンティはイタリア人監督らしく、守りのディテールにはこだわってきた。フォーメーションを相手次第で変えられる柔軟性も特長で、4-3-1-2、4-4-2、あるいは5-4-1でクローズするなど、守備に関しては厚みが出てきた。その上で、「自分たちでボールを動かし、イニシアチブを取る」という精度も徐々に上がっている。プレー回路ができる中、今までボールを受けるのを怖がっていた選手も意識を変えつつあるのだ。

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