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【疑問】ドアミラーをカメラとモニターに置き換えるミラーレス車を目指す意図とは?

7/5(水) 11:20配信

WEB CARTOP

燃費や静粛性だけでなく死角を減らす効果も期待できる

 1年以上前の2016年6月に道路運送車両法の保安基準が改正され、バックミラーのかわりにカメラとモニターを用いるCMS(カメラモニタリングシステム)を市販車に搭載することが可能になったのを覚えているだろうか。いまだ市販車ではCMS搭載車は登場していないが、自動車メーカーは、国際基準に適合するCMSを搭載することで、バックミラーがないクルマを設計・製造することが可能となっている。

 では、バックミラーを排するメリットとは何だろうか。最大のメリットは空気抵抗を軽減することだ。レーシングカーなどでは小さなドアミラーを採用していることからも想像できように、同じパワーであれば最高速が伸びる可能性がある。逆の見方をすれば走行抵抗が減ることで燃費が改善する。

 いずれにしてもパフォーマンスアップには明らかな効果が期待できる。とくに現代のニーズからすれば燃費改善効果というのは無視できない。また、ドアミラー周りに由来する走行ノイズというのはキャビンに近い場所で発生することもあり、とくに高級車になるほど対策が求められる部分。

 しかし、CMSによるミラーレス化によりドアミラーそのものを消すことができればノイズの発生源がなくなる。静粛性にもメリットはありだ。その延長として視界を確保するというルールに基づく突起物をなくすことはスタイリングへの好影響も期待できる。クルマのイメージイラストや、コンセントカーではミラーレスとなっているものが少なからず見かけるのは、ミラーレスがスタイリッシュにつながることを示しているといえるだろう。

 肝心の安全性についてもポジティブなことが予想される。モニターの配置(基本的には国際基準で決まっている)の工夫により視線移動を減らすことになるだろうし、すでに普及しているミリ波レーダーによる斜め後方の情報とカメラの映像をうまく合わせて認識できるようにすることで実質的な死角を減らすことも期待できる。

 もちろん当初は不慣れなドライバーから慣れの部分に由来する危険性が指摘されることもあるだろう。しかし、かつてバックミラーがフェンダーからドアに移動した当初も色々と批判はあったが、結果的に流れが逆行することはなかった。いまだ国内では登場していないCMSだが、どのタイミングで普及することになるのだろうか。

山本晋也

最終更新:7/5(水) 11:31
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