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航空会社の権利は乗客よりずっと強い

7/5(水) 11:10配信

ライフハッカー[日本版]

最近は航空会社を軽蔑したくなることが色々とありますが、それも致し方ないことです。ユナイテッド航空の職員が、飛行機から乗客男性を文字通り引きずり下ろしたのは、自社の従業員のために座席が“必要だった”からだそうです。レギンスを履いた少女をつまみだしたりもしていました。

【画像】航空会社の権利は乗客よりずっと強い

デルタ航空が4人家族を追い出したのは、弟がお兄ちゃんの席を使っていたからでした。スピリット航空は、労働争議のために大量のフライトをキャンセルし、大量の旅行者を途方に暮れさせました。ユナイテッド航空は最近、従業員のやりとりを電話で録音した人のチケットをキャンセルしたという、別のニュースもありました。言うまでもなく、乗客や利用者たちは激怒しており、ユナイテッドのような航空会社は大打撃を受けました。

しかし、ちょっと待ってください。このようなエピソードで、誰もが腹を立て、お金を払っている客としての権利を声高に主張していますが、どこまでが乗客や利用者の権利なのか知っていますか?

不満を言い過ぎたり、不買運動をする前に、航空券を買う場合に知っておいた方がいいことがあるはずです。飛行機の乗客にも権利は存在しますが(米国の場合は運輸省の管轄)、かなり頼りない最低限のものです。おそらく、予想しているようなものではないと思います。今回は、飛行機の乗客の権利について見ていきましょう。

飛行機の乗客には権利がほとんどない

まず最初に、航空会社はいつでもどんな乗客でも、乗客が席を譲りたくない場合でも、搭乗を取りやめさせる法的な権利を有している、ということは知っておかなければなりません。これは、お金を支払っている乗客に対する権利です。

酔っ払っている、泣いている赤ちゃんと一緒、臭いにおいをさせている、靴を履いていない、オーバーブッキングという理由ですら、あなた以上に重要だとみなされた人に席が必要な場合は、飛行機から出される可能性があります。残念ですが、米運輸省はこのように言っています。

オーバーブッキングは違法ではありません。ほとんどの航空会社が、予約をすっぽかした人の穴埋めをするために、ある程度多く予約を取ります。その結果、予約を取り消されたり、置いていかれたりする乗客もいます。オーバーブッキングが発生した場合は、航空会社は急いでいない乗客に、補償と引き換えに自発的に席を譲ってくれるよう頼むよう、米運輸省は求めています。わずかな例外を除き、意思に反して予約を取り消された乗客は、補償を受け取る権利があります。

不本意ながら、飛行機から出されたり、搭乗を拒否されたりした場合は、(法を犯していない限り)無料で別の飛行機のチケットを受け取る権利があります。米運輸省は、予定していたフライトの到着時間から1~2時間(国際線の場合は1~4時間)で目的地に到着する別の交通手段がある場合は、チケットの払い戻し金額は、その日の最終目的地までの片道航空券と同額~2倍(最高で650米ドルまで)と説明しています。到着予定時間が2時間以上遅れる場合は、払戻金額は4倍まで上がります。

基本的に、どこに行くにしても別の航空券はもらえますが、予定より遅れることになります。しかし、同じ航空会社の別のフライトを使うことができる場合は、その航空券は取っておき、別の航空券ではなくお金を要求することもできます。すでに支払い済みの機内サービスがある場合は、航空会社はそれも同様に返金しなければなりません。

不当に飛行機から降ろされたと感じた場合は、米運輸省に正式に訴えることもできます。それでも十分でなければ、金銭的な損失のようなものが証明できる場合は、少額裁判所で争うこともできます。ただし、勝ち目はほとんどありません。

しかし、フライトが遅延したり、キャンセルされた場合は、少し事情が異なります。権利はさらに小さくなります。米運輸省はこのように言っています。

一般的な見解とは逆に、国内線の場合は、フライトが遅延やキャンセルした乗客に対して、航空会社は補償をする必要はありません。オーバーブッキングに関する部分で説明したように、国内線ではオーバーブッキングで飛行機から降ろされた場合のみ、法的に補償を請求することができます。

つまり、フライトがキャンセルされた場合、航空会社は乗客に対して何もする必要がないのです。フライトのキャンセルのせいで乗客をどこかに置いていったとしても、何か特典を提供する必要すらありません。ほとんどの航空会社は別のフライトや、何かしらのカスタマーサービスを提供しますが、それは義務ではありません。

えーと…以上です。これが飛行機の乗客の権利です。

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