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健康のために「優先して食べたい食品」とは?

7/5(水) 12:20配信

Wedge

優先的にとるなら牛乳・乳製品と卵

 昨年の7月にこのコラムをスタートさせた。1年を通して「健康にいい食事」も「健康に悪い食事」も、「食べ物」にあるのではなく「食べ方(食習慣)」にある、ということを伝えてきたつもりだ。しかし、それだと、話はけっこうまどろっこしくなる。先日、読者でもある知人から「先月の食中毒予防みたいに『1つだけ勧める食品』を教えてよ。ここだけの話」と問い詰められた。

 ここだけの話でなくてもいいのだが、「そういうニーズもあるのか」と改めて考えてみた。「これだけを食べていれば健康になれる」というわけではなく、栄養的に不完全な場合に「優先的に摂取したい」という食材ならあげることはできる。

 それは、牛乳・乳製品と卵だ。

 乳は「これだけで赤ちゃんが育つ」ことから考えてもわかるように、完全といってもいいくらいに栄養バランスが優れている(もちろん「完全食品」などはどこにも存在しない)。「牛乳はウシの赤ちゃんのためのもの」という人もあるようだが、それは「ヒトが食べてはいけない」理由にならないし、「栄養的に優れてはいない」根拠にもならない。牛乳は、私たちヒトにとっても、栄養的に相当に優れた食材である。

 乳製品の代表はヨーグルトとチーズ。バターは牛乳(ウシ以外の乳もあるが)の脂肪分だけを固めたものなので栄養的にはきわめて偏っている(おいしいけどネ)。バターは「油脂類」であって「乳製品」ではない。

 バターに比べてヨーグルトは「乳の栄養成分」がほとんど丸まま含まれている。また、ヨーグルトは、牛乳に含まれている糖分(乳糖)が酵素によって分解されてあるために、乳糖不耐症の人(牛乳を飲むとおなかの具合が悪くなる人)でも、心配なく飲める。また、牛乳に比べて水分量が少ないので、保存や持ち運びに便利。

 チーズは(ヨーグルト同様に)牛乳の栄養成分をほとんど含んであるにもかかわらず、ヨーグルトよりもさらに水分量が少ないため、牛乳の栄養素をきわめて効率よくとることができる。ただし、チーズは食塩含有量が高いので、多量に食べることはお勧めできない。塩分量が多いだけ、牛乳やヨーグルトに比べて保存性が圧倒的に高い。

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最終更新:7/5(水) 12:20
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