ここから本文です

ドイツの若さ、チリの本気。コンフェデ決勝は勝者も敗者も美しかった

7/5(水) 11:43配信

webスポルティーバ

 7500人ものサポーターが、はるばるチリからロシアまで飛んできて、コンフェデレーションズカップ(以下:コンフェデ杯)を戦う代表チームの後押しに回った。「モスクワ、カザン、モスクワ、サンクトペテルブルク……。もう15日間、ロシアを回っているよ。ロシア人は親切で、楽しく過ごせている」。決勝戦のキックオフを目前にして、チリサポーターのひとりはそう語っていた。

【写真】サッカー選手・年収ランキング

 かつてFWマルセロ・サラスとの「ササコンビ」で相手ディフェンダーを恐怖に陥れたFWイバン・サモラーノですら「自分たちの世代はまだ、本当のウイナーズ・メンタリティは備わっていなかった」と述懐するほど、タイトルとは縁のなかったチリ代表。しかし2015年、地元開催のコパ・アメリカを制したことでその殻を破ると、続く2016年のコパ・アメリカ・センテナリオでも優勝を果たした。今やチリは、すべてのタイトルを奪いにいく「ウイナーズ・メンタリティの塊(かたまり)」と化している。

 コンフェデ杯は「6大陸の王者」「W杯チャンピオンのドイツ」「W杯開催国のロシア」という選ばれし者による大会だ。「この大会で優勝すれば、チリは世界を征することになる」。そう信じているからこそ、今大会のチリはものすごく高いモチベーションでロシアに乗り込んできた。

 一方、チリの決勝戦の相手であるドイツにとって、コンフェデ杯はリザーブチームの修行の場だった。正直に言って、サッカーの世界でコンフェデ杯が持つステータスは決して高いものではない。

 それならばと、代表チームとの両立で過密日程を過ごしたGKマヌエル・ノイアー(バイエルン)、MFトーマス・ミュラー(バイエルン)、MFサミ・ケディラ(ユベントス)、MFトニ・クロース(レアル・マドリード)、ベネディクト・ヘヴェデス(シャルケ04)には所属クラブのスケジュールが終わった時点でオフを与えた。そしてドイツは6月の代表マッチウイークから劇的なメンバーの入れ替えを実行し、このコンフェデ杯に臨んだのである。

 この「ドイツBチーム」のメンバー構成を見ると、ホッフェンハイムから4名招集したのを例外に、RBライプツィヒ、レバークーゼン、パリ・サンジェルマンから2名ずつ、そして残る11名はすべて異なるクラブから選手を呼んでいる。コンフェデ杯の決勝戦が行なわれたのは7月2日。欧州では多くのクラブが新シーズンに向けて調整を始めるころだ。

 コンフェデ杯に出た選手は、大会後からオフを取ることになるので、クラブチームへの合流は7月下旬になるだろう。ヨアヒム・レーヴ監督の選手選考からは、各クラブへの配慮が透けて見える。

1/3ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
4月13日発売

定価 本体1,472円+税

フィギュア特集
『羽生結弦 平昌への道』
■ヘルシンキの激闘
■宇野昌磨、本田真凜ほか