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フェデラーにも祝福された杉田祐一。ウインブルドン初勝利で進撃続く

7/5(水) 17:33配信

webスポルティーバ

 勝利を決めた瞬間、杉田祐一はよく見せる大きなガッツポーズもせず、甲高い声の雄叫びもなく、勝利を噛みしめるように控えめにガッツポーズをつくっただけだった――。

【写真】レジェンドたちが錦織に苦言

 杉田(ATPランキング44位、7月3日付け)が、ウインブルドン1回戦で、ワイルドカードで出場のブライダン・クレイン(イギリス、232位)を7-6(5)、6-3、6-0で破り、3回目のウインブルドンで本戦初勝利を見事つかんだ。同時にこれがグランドスラムでの初勝利ともなった。

「意外に冷静というか、非常に嬉しいことは嬉しいんですけど、もっと自分自身いけると今はすごく自信があるので、まだまだここでは終われないという気持ちが強い」

 1回戦のプレーの中で、杉田が一番気を使ったのはリターンだった。

「先週のトルコはすごい速いコートだったけど、今大会は芝がしっかりかむコートなので非常に遅い。それを徐々に修正できた。ファーストセットを取られていたらフィジカル的にきつかったと思うけど、しっかりと取れたので、気持ち的にかなり余裕がでました」

 杉田は2014年ウインブルドンで、グランドスラムの予選を18回目の挑戦で初めて勝ち上がり、本戦入りを決めた。「何度も予選で弾き飛ばされた」と振り返る杉田は、これまでグランドスラムの予選では25回も負けている。だが、グランドスラム本戦は5回目の挑戦で、初勝利をつかみ取った。

 今回の杉田は大きな勲章を手にしてのウインブルドン入りだった。

 ウインブルドンの直前週に開催されたATPアンタルヤ大会で、ツアー初優勝を果たした。プロ11年目、28歳でつかみとったビッグタイトルだ。

 決勝では、気温44度の酷暑の中、アドリアン・マナリノを6-1、7-6(4)で破り、今年から新設されたアンタルヤ大会の初代チャンピオンとなった。

「(決勝戦終了直後に)ベンチに戻ってゆっくりしている時に、どんどん嬉しさが込み上げてきましたね。日本男子でツアー優勝したのは本当に少ないですし。マナリノは3度(決勝進出しながら)優勝を逃している。僕はワンチャンスを活かせた。本当に嬉しいですね」

 日本男子選手としては、松岡修造、錦織圭に次ぐ3人目の快挙。そして、グラスコートでのツアー優勝は、杉田が日本男子史上初となった。

「日本男子3人目、やっぱ興奮しますね。本当に誇らしいことですし、本当にここまで来るのが長かった」

ストイックで我が道をいくタイプの杉田。彼のツアー初優勝を、1歳下の錦織圭は自分のことのように喜んだ。

「すごく嬉しいですね。個人的にもいい友達であり、いいライバルでもあるので。ツアーを優勝することは、やっぱり簡単ではないですし、プラス芝というところが、なかなか日本人には難しい条件で優勝している。今週(ウインブルドン)もがんばってくれると嬉しいですね」

 また、ウインブルドンでは杉田が尊敬するロジャー・フェデラーから「先週(アンタリヤ大会)、おめでとう」と声をかけられたという。

 今季のグラスシーズンで杉田は、ATPチャレンジャー(ATPツアーよりひとつ下のカテゴリー)のサービトン大会で1セットも落とさず優勝し、チャレンジャーレベルで9個目のタイトルを獲得し、いいスタートを切れたのがよかったと振り返る。

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