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カッコイイ男が集う『JAPANESE DANDY Monochrome』

7/5(水) 14:10配信

GQ JAPAN

ファッション関係者から、まったくファッションとは関係のない世界で生きる人まで、オシャレな男性のポートレートを一冊に編纂した写真集が刊行された。『JAPANESE DANDY Monochrome』は、いまの日本のテーラードスタイルの多様さが詰まった一冊だ。

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■スタイルのある男
2017年5月24日、『JAPANESE DANDY Monochrome』(万来舎)が刊行された。

この写真集は、日本人男性しか登場しない。しかもモデルは、日本のデザイナーやアーティストといったファッション著名人だけではない。酒造業を営むものがいれば、ホテルマンから金融関係までとさまざまだ。年齢層も、小学生から、上は90代と幅広い。総数170名の“ダンディ”たちは、この写真集をプロデュース&ディレクションした河合正人の人脈によるものだ。

写真集はモノクロームのみで構成され、それぞれの写真に個人名がはいるほか、巻末に生まれ年と職業が記載される。つまりそれぞれのポートレートには、写真以外のみで情報がほぼない。思い思いのテーラードスタイルに身を包んだ紳士たちが何を着ているのか。その服は何色なのか。なぜその服を着ているか詳細を知ることはできない。だが、どの写真の人物も服が似合い、そしてスタイルがある。

スタイルという英語は、もともとは“鉄筆”を意味するスティラス(Stylus)という言葉から発展してできたものだといわれている。鉄筆は文で表現するための道具だ。文によって表現された美意識、すなわち文体はスタイルだ。そこには人の細かい気遣いや感情、思想が息づいている。スタイルは、当然、文だけで表現されるものではなく、人の仕草や服の着方などに自然とにじみ出てくるもので、スタイルがある男というのは、表現する仕方にみずからの意識的にして無意識的な流儀のある男のことだ。

この写真集に登場する男たちは、いずれも自分を表現する仕方が上手だ。しかし、上手になるための方法は記されていない。だからぼくは写真を何度も見た。いつの日か、ぼく自身もこの写真集の男たちのようにスタイルを持ちたいと思いつつ。

岩田桂視

最終更新:7/5(水) 14:10
GQ JAPAN

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