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YKK APが作った家電と連携したり離れた人とチャットができる未来の窓「Window with Intelligence」がスゴい!

7/5(水) 19:31配信

@DIME

◆3年後の実用化に向けて開発が進行中の「未来窓」

 家を構成する要素の中でも優先順位の低い窓をもっと意識して欲しいという思いから、2016年4月にスタートしたのが、YKK APの「未来窓」プロジェクト。「窓が情報を持ったなら。」をコンセプトにした「Window with Intelligence」は3年後の実用化を目指して開発中だが、このたびプロトタイプが公開され、7月1日からYKK APショールーム新宿 特設ギャラリーで一般公開展示を開始する。ギャラリーでは常設で展示され、アドバイザーがデモンストレーションを行ってくれるのでいつでも見ることが可能だ。

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 一見すると大型の壁かけディスプレイのようだが、窓枠として使われている高性能樹脂窓フレームに、タッチセンサー付きの透明有機EL、両面強化ガラスの三層構造のガラスを組み込んでいる。窓としての基本性能を保ちながら、インターネットとつながることで家電をコントロールしたり、天気を伝えたり、離れた人とチャットをしたり、室内環境を察知して自動で窓を開閉させるなど7つの機能を搭載。スイッチをオフにすると、通常の透明の窓になる。

 プロトタイプの大きさは窓本体が縦1596mm×横1062mm、ディスプレイは55インチ。現在はこのサイズのみだが、今後、組み込まれるパネルのサイズの種類が増えればさまざまな形の窓に対応できるようになるとのこと。

 液晶パネルではバックライトが必要となるため窓としてスイッチオフしたときに外の景色が見えなくなるため、窓に情報を映すディスプレイは透明有機ELを採用。透明有機ELは自家発光するので、透明のときと情報を映すときの双方に対応できる。

 現在はプロトタイプの段階なので、窓としての性能である断熱性、気密性、水密性、防音性といった部分はクリアしていないが、今後の開発で窓の性能も確保していくという。また、屋外からの日射を想定して、透明有機ELの耐光性や、外が明るいと画面が見にくくなるので、画像が出ているときはスクリーン等を入れるような形で検討しているとのことだ。

◆代表的な7つの機能

○Home Connect(家電連係機能)
AIスピーカーを使った音声アシストや、家にあるスマート家電とインターネット連携をすることで、エアコン、照明、クリーナーなどの家電操作が可能となる。家電と繋がることで将来的には、窓がエアコンのスイッチを入れて同時に窓を閉める、外の音がうるさい時はテレビの音量を上げるなど、窓自体が考えて家電を操作するまでを構想しているという。

○Air Conditioning(換気機能)
オート機能をオンにすると室内の空気環境を察知して窓が自動で開閉。空気の状態を青、緑、黄色、赤の4色で表し、空気が汚れている赤の状態では窓が大きく開き、空気がきれいになって行くと窓は少しずつ閉まって行く。オートをオフにするとタッチで開閉が可能。大きな窓でも子どもから年配者まで簡単に操作できる。音声アシスト設定すると声をかけるだけで窓の開閉ができるので、寝ながらでも換気ができる。

○Weather(天気機能)
現在の屋外の気象情報を窓が取得して知らせたり、ネット経由で数時間後や一週間の天気の情報を入手したりできる。PM2.5、花粉、紫外線、風量の情報取得も窓から行うことができる。

○Life Log(ライフログ機能)
 家族が集まるリビングなど、窓に映る景色を窓が記録。毎日定期的に撮影して、時間、日にちごとでの確認ができるので、留守中の小さな子どもやペットの様子、離れて暮らす年配者などを見守ることができる。撮りためた1か月分のログはムービーにすることも可能。子どもの記録を成長アルバムとしても楽しめる。

○Drawing(メモ機能)
 窓をキャンバスにして伝言やメッセージを書いて、窓を伝言板代わりできるメモ機能。家族がリビングに集まる時間がバラバラでもコミュニケーションがとれる。付箋を選んで文字やイラストを指でタッチして書き込み、作成した付箋はホーム画面に貼り付けることができる。スマートフォンを使って外出先から付箋を貼ることも。

○Video Chat(チャット機能)
遠く離れた両親、海外に住む友人など、遠距離にいる人と窓越しにビデオチャットで会話ができる。

○Mirroring(ミラーリング機能)
手持ちのスマートフォンと窓を連携して画像を表示。窓から見える景色を壁紙のように変えることもできる。オープンプラットフォームなので、アプリを追加することでさらに機能を充実させることも。一般のユーザーが開発したアプリもインストール可能で、窓を自分好みにカスタマイズすることができる。

3年後の実用化に向けて開発段階だが、当初は法人、その後一般向けに開発を進める予定。窓の役割は外と中を繋げるものという観点から、ディスプレイよりも中と外の状況を見ながら、窓自体が考えるものにしたいという。価格についてはテレビを想定して、100万円を超えない価格で提供したいとのことだ。

【AJの読み】窓に監視されている気がしないでもない……

 窓がディスプレイになっている風景は映画やコミックではおなじみだが、現実に家の中に情報を発信する窓ができると思うとワクワク感がある。ビデオチャットまで可能となれば、遠距離恋愛のカップルでも“窓越しのキス”ができたりするわけか……。

 しかし、壁かけディスプレイではなくあくまで窓なので、主婦的目線ではカーテンが使えないんじゃない?とか(内部にスクリーンを設置する構想とのことだが)、窓から部屋を撮影されたらリビングでダラダラしたり、みっともない恰好でウロウロできないとか心配な要素もあり、窓に監視されているようなプレッシャーを感じないでもない。いずれにせよ、現段階では開発途上ということなので、一般家庭に普及する頃にはさらなる進化を遂げている可能性もあり、楽しみに待ちたい。

文/阿部 純子

@DIME編集部

最終更新:7/5(水) 19:31
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