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敗れた棋士たちが語る「藤井聡太」 リベンジ宣言に苦笑い、意外な弱点も?

7/5(水) 8:00配信

デイリー新潮

 14歳の天才に挑み、敗れた棋士たちの心のうちは――藤井聡太四段に敗れた彼らへのインタビューである。(上)で見てわかるように、対戦相手たちはいずれも、藤井四段に感服、いや、既に“お手上げ”のようにも見える。

 しかし、彼らとて、幼少期から“俊英”と持て囃され、狭き門をくぐってプロとなった身だ。突如現れた「中学生」に対し、どのような視線を向けているのか。

 20勝目と28勝目を献上した澤田真吾六段(25)のように、

「相手もプロです。中学生に負けたから悔しいとかそういう気持ちはありません。彼とは5年くらい前に指したことがありますが、その時からプロになれる子、強い子だと思っていた。記録を作ってもおかしいとは思いません」

 と“冷静”な棋士もいる一方で、

「私は“止めてやろう”と思って対局に臨みました」

 と言うのは、22戦目の阪口悟五段(38)。

「むしろ楽しみにしていました。棋士ってみんな勝負師なので、何かかかっている方が燃えるんですよ。やりにくさより“やってやろう”。勝って名前を売ってやろうという人の方が多いと思います」

 だからだろうか、自分のミスが致命傷となって敗れた時は、

「茫然というか、頭が真っ白になった感じ」

 しかし、

「もちろんまた対戦したい。プロ同士、全く勝ち目がないとは思っていませんよ」

 と“リベンジ”を誓うのである。

■告げられた“リベンジ”

 実際、当の藤井四段に向かって、それを告げた棋士もいる。21局目、25局目の対戦相手・都成竜馬四段(27)だ。

「6月7日の1局目の対局は、本当に私の完敗。実力差を感じました。この時は、もう連勝が社会現象になっていて(対局場の)関西将棋会館の外に藤井さんの“出待ち”がたくさんいたんです。このまま外に出たら大変なことになると思って、彼を誘って出前を取り、会館の中でランチをしました。年上の私が話しかけ、藤井さんが相槌を打つという感じでしたが、“次はリベンジしますよ”と言った時には、困った顔、そう、苦笑いをしていましたね」

 先のギャグ((上)参照)にしろ、突如、先輩にさまざまな“ジャブ”を浴びせられる藤井四段。なかなか気を抜かせてもらえない。

 他方、悔しさはあった、でもそれを押し殺した――と言うのは、6戦目と18戦目で対戦した、竹内雄悟四段(29)である。

「初めての対局の時は、非公式戦で羽生先生を破ったと聞いて気合を入れました。でも隙はいっぱいあるだろう、何とかなるだろうと思っていたのも事実です」

 しかし中盤のミスが尾を引いてうまく押し切られた。

「普段は私、負けると悔しいという感情が表に出てしまうんです。対局後はあまりしゃべりたくない方なのですが、藤井クンとの時だけは、悔しがる姿を見せるのは、大人として恥ずかしいと思って……。あくまで淡々と感情を見せないように頑張りました」

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最終更新:7/20(木) 16:28
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