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微細なシワも見えてドキッ 8Kスーパーハイビジョン

7/5(水) 12:00配信

日経トレンディネット

 家電ティーチャーの奈津子です! 2016年8月から、BS放送で「8Kスーパーハイビジョン」の試験放送が行われていることをご存じですか? とはいっても、まだ8Kスーパーハイビジョンのチューナーを搭載するテレビが市販されていません。現在視聴できるのは全国のNHK放送局に配備した専用の8Kテレビやイベントなどに限られているため、視聴したことのある人はまだまだ少ないかもしれません。

【関連画像】「NHK放送技術研究所にやってきました!」

 でも実は、2018年には8Kスーパーハイビジョンの本放送が開始する予定で、2020年に開催される東京オリンピックまでに普及を目指しているのだそうです。2018年と言えば来年。もう来年にも8Kスーパーハイビジョンに対応するテレビが登場するなんて、信じられないですね。

 現在は、来年の本放送開始に向けて試験放送でさまざまな技術検証が行われているところです。いよいよ間近に迫った8Kスーパーハイビジョンの本放送に向けてどのような技術開発や検証が行われているのでしょうか。また、未来のテレビはどうなっていくのでしょうか。5月に東京・世田谷にあるNHK放送技術研究所で行われた「NHK技研公開2017」の模様を紹介していきたいと思います。

色もコントラストも段違いに進化する「フルスペック8K」

 最初に体験したのは、フルスペック8Kに対応する「8Kレーザープロジェクター」です。「フルスペック8K」というのは、「7840×4320ピクセル」の「高解像度」、「ITU-R BT.2020」に対応する「広色域」、「HDR」(ハイダイナミックレンジ)に対応する「高コントラスト」、RGB(赤・緑・青)各色12ビットに対応する「多階調」、120Hz(秒間120コマ)の「高フレーム周波数」、22.2チャンネルの「3次元音響」の6つの特徴を備えたテレビシステムのことだそうです。

 女性ダンサーによるコンテンポラリー風の創作ダンスシーンを視聴。大画面だからということももちろんあると思いますが、ワキの微細なシワや爪の甘皮まで見えてドキッとしました。これが世の中のスタンダードになっていくとしたら、我々タレントはもうメイクで何をどうやって隠したらいいのだろうかという感じです。

 120Hzのフルスペック8Kカメラで撮影した映像は、従来の(60Hzの)8K映像よりもはるかに残像が少ない印象を受けました。2020年の東京オリンピックのときには、まだ8Kテレビは一般家庭に普及するほどの価格帯にはなっていないのではないかと思います。でもフルスペック8Kなら、さまざまなスポーツの迫力を超大画面のパブリックビューイングで楽しむのにもってこいなのではないかと感じました。

 「バーチャルリアリティ(VR)を体験してみよう」というコーナーでは、最近話題のVRを体験しました。横30K、縦15Kという超高解像度で撮影された映像を、8Kのディスプレーでのぞくというものです。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の筑波宇宙センターの館内が見られるようになっていて、ゴーグルをのぞくと目の前にロケットがあるかのような臨場感がありました。

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