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『あの花』岡田麿里 初監督アニメ映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』公開

7/6(木) 12:00配信

KAI-YOU.net

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(あの花)や『心が叫びたがってるんだ。』(ここさけ)などの脚本で知られる岡田麿里さんが初監督をつとめる劇場版アニメ『さよならの朝に約束の花をかざろう』が2018年2月24日(土)に公開される。

岡田麿里初監督『さよならの朝に約束の花をかざろう』

アニメーション制作は、『花咲くいろは』や現在放送中の『サクラクエスト』を手がけるP.A.WORKSが担当。

キャラクター原案は、ゲーム『ニーア オートマタ』の吉田明彦さん。音楽は映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』などの仕事で知られる川井憲次さんが担当する。

ティザービジュアルや特報映像が公開、さらに公式サイト、Twitterが開設されており、7月8日からは特典付きの前売り券も発売される。

脚本家としてもずっと書きたかった物語

『あの花』や『ここさけ』、『とらドラ!』などの人気アニメに加え、『暗黒女子』『先生!』といった実写映画の脚本も手がける作家・岡田麿里さん。

映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』は、自身が「脚本家の視点としてずっと書いてみたかった物語」であり、監督としてのデビュー作だ。

公開された特報では、広がる石橋を走る髪の長い少女や愁いを帯びた表情、歴史を感じさせる街並みなど、学園生活での恋愛模様を描いてきたこれまでの岡田作品とは異なる新しい世界が描かれている。

監督として100%をさらけだした作品

情報発表に合わせて、岡田さんとP.A.WORKSの堀川憲司さんからコメントが届いている。

その中で、本作のきっかけが、5年前に堀川さんから言われた一言であることや、「素晴らしいスタッフの力で、ちっぽけな私の100%などゆうに飛び越えた作品になると確信しています」といった意気込みが語られている。

(以下、岡田麿里さんコメント)今から五年前。P.A.WORKSで脚本を担当した作品のイベントがあり、その楽屋で堀川社長に「岡田さんの100%をさらけだした作品を、いつか見てみたい」と言われました。阿呆な私はその言葉を完全に真に受け、悶々と考えました。「作品で自分をさらけだすって、どういうことだろう?」アニメーション制作という多くの人がかかわる共同作業の世界で、堀川社長の言葉を実現しようとするなら、すべてのセクションに最初から最後まで関わるしかない。私は堀川社長に、監督をやらせてほしいとお願いしました。緊張しすぎて、口の中がからからになったのを覚えています。

この『さよならの朝に約束の花をかざろう』は、脚本家の視点としてずっと書いてみたかった物語です。監督として、その先にある映像や音などにも触れさせてもらえることになり、大きな喜びと同時にプレッシャーもあります。それらを乗り越えられるのは、作品に参加してくれるスタッフのおかげです。憧れていた素晴らしいクリエイターの先輩方、尊敬し信頼できる同世代の仲間たち、新しい刺激をくれる力ある若者たち。慣れない仕事に迷惑をかけてばかりの私を、真摯な仕事と熱意で支えてくれる皆と、長い時間を共に過ごし話し合いを重ねて。あがってくる素材をチェックするたび、子供の頃の夏休み、アニメ映画を見て「すごい!」と前のめりになった気持ちが蘇ってきます。画面をこえてどこまでも、見知らぬ世界が続いていくようなあのときめき。まだ制作過程ではありますが、素晴らしいスタッフの力で、ちっぽけな私の100%などゆうに飛び越えた作品になると確信しています。

人と人とのふれあいが織りなす、出会いと別れの物語。誰もがいつかの自分を重ね合わせられるような、じんわりとした温かさのある作品を目指しています。どうぞよろしくお願いいたします。

(以下、堀川憲司さんコメント)一人の作家が抱える世界観が、作品の隅々まで浸透している作品をアニメーションで作ってみたい。そんな話を脚本家の岡田麿里さんにしたことを記憶しています。包み隠すところのない岡田麿里100%の物語の中に、共同作業のセオリーでは届かないであろう、深く不可解な人の内面を描いて欲しかったのです。岡田さんはそれをエンターテインメントとして書ける人です。

しばらくして岡田さんから「作りたい作品があります。監督をやらせてくれませんか」と相談を受けました。監督という提案には驚きましたが、言葉を絞り出す岡田さんからは覚悟が伺えました。劇場作品であることを条件にOKしました。

『さよならの朝に約束の花をかざろう』のキャストが決まった頃、脚本の読み合わせをしました。大きな手応えを感じるものでした。その日の僕の備忘録には、「この作品を与えてくれてありがとう。監督に感謝の気持ちが湧いてきた」と書かれています。

この作品のテーマについて、岡田監督とは話さないようにしています。ストーリーの底に流れる、岡田監督自身も意識していないであろう“らしさ”を、何度も観て感じたいと思います。

これは全編を通して愛する者と愛される者の物語であり、岡田さんの血を分けた複数のキャラクターが、互いに愛を問う物語だと思います。脚本家の岡田さんが、言葉だけではなく、言葉と映像と音を併せた映画を監督することで可能になった表現です。

初監督をサポートするのは「この作品は素晴らしい作品になるに違いない。最高のものにしたい」と考える力のあるスタッフばかりです。その意気込みが強すぎて、完成予定日を考えるとプロデューサーとしては日々頭を抱えてのた打ち回らずにはいられません。ちゃんと完成したら岡田監督には、ラインプロデューサー堀川の灰になった骨を拾って貰おうと思います。

最終更新:7/6(木) 12:00
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