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これがわかれば万年筆ツウ! 日本の万年筆の個性派ペン先を並べてみた

7/6(木) 21:20配信

エイ出版社

「メイドインジャパン」は「ペン先」に宿る!

日本人は既存の製品をアップデートさせたり作り変える力に優れている、とよく言われる。万年筆もそのひとつ。19世紀に欧米で生まれてから約100年、今では日本の万年筆は世界でもトップレベル。200円(+税)で買える手頃な値段(それでいて書き味は申し分ない)のモデルから職人技術が凝らされた数百万円のハイクラスまで、そのレンジの広さも特徴だ。

そんなメイドインジャパンの万年筆は、心臓部であるペン先にこそ真髄がある。「細字」「中字」「太字」といった一般的な万年筆のペン先の規格とは別に存在する、特殊ペン先。高い技術力と緻密な品質管理によって支えられている特殊ペン先は、日本の万年筆の魅力を象徴している。ペン先だけを見て、瞬時にブランドとモデルがわかればなかなかの万年筆好きだ。

『趣味の文具箱 Vol.42』(6月16日(金)発売)から、メイドインジャパンのスピリットを感じとれる特殊ペン先をご紹介しよう。

筆先のような、軟らかいペン先【1】・【2】

筆圧をしなやかに受け止めてくれる軟調ペン先は、線の強弱を豊かに表現。絶妙なたわみと開きがとめ、はね、はらいを筆先のように効かせてくれる。ペン先の形状や切り割りの長さなど、それぞれのディテールに注目だ。

【1】中屋万年筆 中軟(写真上)
中字でありながら、ペン先が軟らかく、弾力性が高い。軟らかさを出すため、ペン先の根元から先端にかけて圧延し、ほぼ同じ薄さを保ちペンポイント近くで厚くなる。

【2】プラチナ万年筆 細軟(写真下)
中屋万年筆の中軟同様、ペン先の地金はほぼ均一で、ペンポイント近くが厚くなる。湾曲率が低く、平たいペン先が切り割りを広げ、筆圧によってやや太い文字も書ける。

筆先のような、軟らかいペン先【3】・【4】

【3】パイロット S ソフト調(写真上)
「S」はパイロット字幅表記の「軟」を表す。字幅は、SF(ソフト・ファイン)、SFM(ソフト・ファインミディアム)、SM(ソフト・ミディアム)がある。ハート穴周辺からペンポイントにかけて地金を薄く仕上げ、ふわりとした書き心地が味わえる。

【4】パイロット FA フォルカン(写真下)
大胆な切り欠きが特徴。これによりペン先が大きく開き、繊細な筆圧の変化が字幅に表れる。飾りのないシンプルな刻印も毛筆のような柔軟性を生み出している。

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最終更新:7/6(木) 21:20
エイ出版社