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SUVでいいじゃん──人気の秘密はどこに!?

7/6(木) 12:11配信

GQ JAPAN

■SUVはTシャツだ!

沢村─20年前からセダンが売れないって話になっているけど、あれって簡単な話で、一般的な乗用車がセダンじゃなくなったってことだと思うんですよ。あくまで社会的なプロトコルな話として。

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森─わかります。アップルのプレゼンに見られるように、ネクタイなし、Tシャツ、ジーパンでOKの世の中ですからね。どんどんカジュアルになって、襟がついていれば礼儀正しいスタイルだと認められる。そういう時代の人間の欲望として、クルマなんかに規制されたくないっていうのがある。なんでセダンみたいに、フォーマルな格好で乗らなくちゃいけないクルマを選ぶ必要があるのかって。

沢村─だけど、昭和30~40年代のお父さんたちは休みでも背広にネクタイだったでしょ、家族で出かける時に。あれは「おれはホワイトカラーだ」っていう自己主張だったんだと思う。単にそういうものだったのかもしれないけど。でも、そんなお父さん、いまはいないもんね。アウトドアとか、ヘビーデューティなものを普段着るようになって、クルマも当然セダンである必要はなくなってきた、ということです。

森─SUVだと気が楽になるんですよね。ネクタイ締めなくてもいいし。だから、セダンみたいにちゃんとしたカタチをしてなくていいですって、みんなが思うようになっちゃった。SUVの方が、ようは時代に合っている。だって昔は「セダンじゃないとお葬式に乗って行けない」なんて言ってましたから。

沢村─そうすると、じゃあセダンのほかに選択肢はなにがある? って話になり、ミニバンかSUVになる。

森─で、アメリカだと、ミニバンはお母さんが子どもを近所の子と一緒にサッカー教室に連れて行くクルマだったんでしょ。それがなんとなくモッサリしたイメージになってきていて、同じことをするのでも、3列シートのSUVだと、アクティブでスポーティな行事に見える。だから3列のSUVが売れる。自然な流れですね。

沢村─昔のセダンの位置にSUVが取って代わった。SUVでいいんじゃないって。いまじゃ各セグメントのハッチバックも飽きられて安っぽく見え始めているから、例えばマツダのデミオとCX-3だったらどっちが立派に見えるかといえば圧倒的にCX-3になる。実際CX-3の方が高いけど。

森─値段によって満腹感って違うと思いますけど、セダンだと値段相応なんですよ。それが例えばポルシェ・マカンだと値段以上に買い得な感じがしますからね。685万円以上の価値がある。

沢村─レッドウィングのブーツとかノースフェイスのダウンみたいな、本来は超ヘビーデューティなものを街で着る。ちょっと贅沢な感じがすると。

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最終更新:7/6(木) 12:11
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