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“政局バカ”の政治部記者が書かない、宏池会60周年催事の意義 --- 新田 哲史

7/6(木) 17:11配信

アゴラ

日本の新聞・テレビの政治部は「政局部」と揶揄されるほど、政策に関心もなく、論説委員等に出世する頭脳派を除く大半の若手は、筆は速いが、ほぼ政局的な観点でしか記事を書かない。きのう(7月4日)、アゴラ執筆陣の小林史明・衆議院議員のお誘いで、自民党の名門派閥「宏池会」の60周年記念シンポジウムを傍聴に行ってきたのだが、下記に引用する毎日新聞の速報記事は、そんな“政局部”記者たちの典型的な筆致だ。

“岸田氏:「忍耐と謙虚さ重要」宏池会シンポ、総裁選へ意欲 - 毎日新聞(https://mainichi.jp/articles/20170705/k00/00m/010/096000)

自民党の岸田文雄外相は4日、自身が領袖(りょうしゅう)を務める派閥「宏池会」(岸田派)の60周年記念シンポジウムで、「政権を取ることを将来考えた場合、大事なのは忍耐とか謙虚さといった発想だ」と述べ、将来の党総裁選立候補に意欲を示した。安倍晋三首相の、批判に対する不寛容な姿勢や疑惑への説明不足に批判が集中するなか、対照的な姿勢を強調することで自らをアピールした。

岸田氏は会場を訪れた脳科学者の茂木健一郎さんから「政権を担う時、これだけは訴えたいことは」と問われ、「権力を謙虚に使うことこそ、政治が国民から信頼を得る上で大変重要なポイントだ」と語った。宏池会を創設した池田勇人元首相のキャッチフレーズ「寛容と忍耐」を念頭に置いた発言で、宏池会の首相候補であることを強く印象づけた。【高橋恵子】”

まあ、そうなんだけどさ。たしかに茂木センセが質問をぶっこんだの対し、岸田さんがそういう大人の答えをした場面が、この日のシンポジウムで一番盛り上がったのは確かだ(苦笑)。ヤマ場であったことには違いないが、しかし、この記事などは、都議選の歴史的惨敗で「ポスト安倍」探しの機運が高まりつつある中、結局、岸田さんの発言を政局的な視点でしかとらえていない典型的な記事だ。

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最終更新:7/6(木) 17:11
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