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月経カップはモレる?痛い?使用者の本音は

7/6(木) 15:50配信

女子SPA!

 今、ナプキンでもタンポンでもない、新しい生理用品として注目されている「月経カップ」。“ろうと”のような形で、膣の中に入れて経血をそこに溜め、溜まったものを捨てれば繰り返し使えます。

⇒【写真】月経カップのスムーズな付け方をイラストで解説。

 体内で経血を溜めるため、ナプキン使用時にありがちな外陰部のムレやかゆみ、ニオイといった悩みがなく、“画期的な生理用品”だと言われています。

 ただ月経カップを初めて見ると、「あんなものを体に入れるの……?」と多くの女性が尻ごみしてしまうのも確か。また、「外出先のトイレでどう処理するの?」と疑問をもっている人も多いのではないでしょうか。

 そこで、つい最近月経カップデビューを果たし、その使用感についてブログで発信している内科医のHALさんに、実際のところどうなのかお聞きしました。

◆Q1. 月経カップの使用に踏み切ったきっかけは?

A. 生理中にタンポンをして子どもと一緒にお風呂に入っていたとき、タンポンの紐に気づいた子どもに「これなあに?」と聞かれることがあって。どう答えるべきなのか悩むその時間がつらくなってきて、購入、使用に踏み切りました。

◆Q2.一番最初に装着したときにスムーズにできた?

A. 挿入自体はタンポンで馴れていたので問題なく入りました。月経カップは縦に折り曲げて入れるのですが、初めてのときは、あれ? 開かない? と何度も入れ直しました。膣の中にカップを入れたら、少し下側で開いておいて、それを中の方に押し上げる方がうまくいくようです。

◆Q3.装着して違和感はない?

A. 「あれっ、私の膣ってこんなに鈍感だったの!?」と思うくらい、痛みはありませんでした。正しい場所にカップを挿入できていれば、ほとんど違和感ありません。日中は忘れているくらいです。

◆Q4.本当にモレないの?

A. カップが開き損なっている時や、交換が追いつかずにカップから経血が溢れてしまった時など、モレてしまったことがあります。私は心配性なので、月経カップを使いながら普段の下着に普通の日用のナプキンを付けて過ごしています。

 ただ、これまでタンポンとナプキンを併用していたんですが、朝起きると漏れていたり、おしりのまわりがベタベタになったりしていたのが一切なくなりました。生理中の朝の爽快感はすごいです。

◆Q5. 外出先のトイレでの処理はどうしてるの?

A. 月経カップによって差があるかもしれませんが、私が使っているものは12時間装着できるので、多い日以外は外出先で無理に経血を捨てる必要がありません。

 処理するときは、トイレに流せるオムツ替え用ウェットティッシュでカップの周りと中を拭いています(空気穴に経血が溜まりがちなので、そこを押したり曲げたりしながら拭くとなおよし)。膣からカップを取り出す時も、ウェットティッシュごしに行えば手がほとんど汚れません(カップを入れる時はそんなに手が汚れません)。1回につき、だいたい1、2枚で足ります。

◆Q6.使用後は煮沸消毒すべし、と聞くけど、やっている?

A. 私は1周期毎に小鍋で煮沸消毒しています。電子レンジでできる、月経カップ専用の消毒容器や、赤ちゃんの哺乳瓶消毒容器があるので、煮沸消毒が面倒になったらそちらに移行しようと思っています。

◆Q7. タンポンのように、TSS(※)の心配はない?

A. タンポンでTSSが起きるのは、説明書を越えた長時間の使用によって雑菌が増殖しやすくなることが原因として大きく、それにはタンポンの素材も関わっていると言われています。安全性が確認されたシリコンで作られている月経カップならば、以下のポイントを守れば安全なのではないでしょうか。

・説明書通りに正しい位置に装着する

・使用時間を守り、経血量が多いときは適宜捨てる

・膣に傷がついたときは使用しない

・過去にTSSを発症した人は使わない

※TSS(トキシックショック症候群)とは:短時間で重篤な病態を引き起こす急性の疾患。もともと人の膣内に存在する黄色ブドウ球菌が、タンポンなどを使用した際に増殖し、毒素を発生して発熱やめまいなどの諸症状を引き起こす。命にかかわることもある。

◆Q8. 月経カップを使って気づいたことは?

A. “自分で生理をコントロールできる”というのは、非常に新鮮な体験でした。自分が経血を処理したい時に、トイレに全部流してしまえる。これはやってみないとわからないと思いますが、思った以上に“生理から解放されている”という感覚を味わえます。

 人によって合う・合わないはあると思いますから、無理に勧めるつもりはありませんが、月経カップが合う人にとっては、生理の煩わしさからかなり解放されますよ。

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 アメリカでは月経カップが、ナプキンやタンポンと並んで広く認知されているそう。使うまでのハードルは決して低くはないものの、使った人からは「もっと早くから知りたかった」「すごく快適!」などと高評価する声がネット上でも多くあります。

 女性にとって、新しい選択肢が増えることはやっぱり喜ぶべきこと。もしも生理や生理用品で満足できないと感じることがあるのなら、月経カップを考えてみても良いかもしれませんね。

【HAL プロフィール】

内科医。現在、育児休業中。twitter(@halproject00)やブログで月経カップの他、妊娠・育児・離乳食について情報を発信している。

<TEXT/佐藤まきこ>

女子SPA!

最終更新:7/6(木) 15:50
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