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中国で大人気の「自転車シェア」が日本に上陸 実際に乗ってみたら……

7/6(木) 12:00配信

日経トレンディネット

シェアを二分する「オレンジ色のニクイやつ」

 中国でシェアサイクルサービスを提供する「摩拜単車(Mobike/モバイク)」が、福岡や札幌を拠点として日本でもサービスを展開することを明らかにした。「モバイク」とはどんなサービスなのか、最新の中国シェアサイクル事情と併せて紹介しよう。

【関連画像】シェアサイクルの普及により、行政サイドが駐輪スペースを用意する動きも出始めた

 中国にシェアサイクルサービスは数多くあるが、「モバイク」は、黄色い車体の「ofo」と人気を二分している。他にも青い車体の「Blue gogo」、水色の「小鳴単車」、青と黄色の「永安行」などが一定シェアを獲得しており、ローカルのサービスまで含めると数え切れない。シェアサイクルサービスの登場で、中国の交通事情は大きく変わったと言っていい。若者を中心に、「モバイク」をはじめとしたさまざまなシェアサイクルが街を行き交うようになっている。

 「モバイク」はオレンジの車体が目印で、特徴としては専用アプリと連動した電子ロック、内蔵発電機や太陽光発電、空気を入れる必要がないタイヤの採用などが挙げられる。車種は大まかに分けて3つあり、かごの有無やサドルの高さ調節の可否などに違いがある。

 シェアサイクルサービスとしては、行政が提供する、専用駐輪所(ポート)を利用するものもあるが、現在は「乗り捨て」が可能なサービスが主流だ。「モバイク」も乗り捨てが可能で、30分まで1元(約17円)で利用できる。最近では無料乗車キャンペーンもよく目にするようになっており、一部の大都市では30分につき0.5元(約8.5円)のサービスも登場した。

 「モバイク」のサービス開始は2016年4月だが、それから1年あまりしかたっていないにもかかわらず、シンガポールや英マンチェスターなど、すでに全世界100都市に進出しているという。また、「モバイク」の利用データから利用者の行動を分析する研究センターも設立されている。

モバイクに実際乗ってみた

 中国の「モバイク」を実際に利用してみたので、利用手順を紹介しておこう。なお、日本に導入されるシステムとは異なる可能性もあるので、参考程度にとどめてほしい。

 まずはモバイクの専用アプリをインストール。この際、中国では携帯電話の番号を登録する。またインストール時の前提として電子決済アプリの「支付宝(アリペイ)」または「微信支付(ウィーチャットペイ)」がスマートフォンにインストールされている必要がある。アプリをインストールしたら保証金として299元(約4980円)を前述の2つの電子決済アプリのいずれかからチャージ。さらに利用分を10元(約170円)単位でチャージする。

 アプリを起動すると、まず周辺の地図と、エリア内にある「モバイク」の車両の位置が表示される。本来は、この地図を見ながら自転車を探すわけだが、もはや地図で探さなくても、辺りを見回せばどこかしらに車両がある。

 車体の前後2カ所に個体ごとに異なる2次元コードがあり、これをアプリで読み取ると、ピピッと音が鳴って電子ロックが解除される。自転車を利用し目的地に着いたら、再びロックするとピピッと音が鳴って利用終了だ。

 実際に走ってみると、いわゆるママチャリよりも速度が遅く、けっこう疲れる。日本で最初に展開されるのは、筆者の自宅がある福岡市とのことだが、あまり坂が多くない駅周辺で利用するのがせいぜいだろう。既存の自転車利用をそのまま置き換えるのは難しいかもしれない。