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退職後の資産運用 金融機関にも自分にも惑わされず

7/7(金) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 書籍『投資の鉄人』(日本経済新聞出版社)から著者4人の座談会部分を転載して、個人投資家の陥りがちな罠を解説するミニ連載もこれで最終回。過去3回の記事へのリンクは巻末に用意しました。
 さて会社員の場合、人生でもっともまとまったお金が入るタイミングとして定年退職時があります。退職金をまとめて一度に投資するのは非常に危険です。退職後の資産運用をどう考えるべきかや積立投資のメリットなどを、著者4人が深掘りします。

■積み立てが最もすぐれている点

――積立投資は(株の)ナンピン買いと似ている面があるようにも思うのですが……。どうでしょうか。

岡本

 ナンピン買いとは違いますよ。ナンピン買いというのは、価格の動きに左右される売買手法だけれども、積立投資というのは、定期的に定額で買っていくという方法ですから。株価が上がっているから買うのをやめるとか、下がっているから買い増すということではありません。結果としてナンピン買いのようになることはあるかもしれませんが、別にそれは狙ってやっているわけではない。そこはかなり違います。
 積立投資に関してはいろいろな議論があり、論文などがたくさん出ていたりしますが、私は十分に意味があると思っています。すごく長期で見れば、世界の株式市場は基本的に上がっています。だから、結果から見れば、投資を始めてすぐに全額を投入すればいいのです。積立投資はある意味、そのときに投資可能な全額を一度に投入しているわけです。毎月ごとに見れば常にフルインベストメントです。

馬渕

 若いうちは働いていても年収がそれほどなく、そこからいくらかを毎月投資に割り当てるという場合、必然的に積立投資になるんですね。ただ、現金が手元にすでにたっぷりある場合は、そこから少しずつ積み立てていくと、全額を投資するのに時間がかかってしまいます。相場が右肩上がりであれば、全額が投入されるのを待つ間に株価が上がってしまいますから、最初からボーンと入れたほうが良いでしょう、とは言えますね。

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最終更新:7/7(金) 7:47
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