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日本人12人が中国で拘束、習政権の基盤強化の生贄か

7/7(金) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 中国では一昨年からこれまで「スパイ容疑」や「国家安全危害罪」などで計12人もの日本人が拘束されている。これは世界各国の中でも最多だ。実は2012年の習近平政権発足後、中国の中央軍事委員会は「スパイ防止・反特務情報連絡員」制度を創設し、日本人を狙い撃ちにして、軍事機密漏えい防止の「人民戦争」を展開していることが明らかになった。

 中国人民解放軍総参謀部傘下の軍機関紙「中国国防報」は日本人スパイについて触れた記事を掲載している。それは昨年の終戦記念日である8月15日付同紙第1面の「合法というコートを羽織ったスパイに警戒せよ」と題した署名記事だ。

「7月下旬、1人の民間交流機構の理事長として招かれた外国人が中国内でスパイ活動を行ったという嫌疑で、我が国(中国)のある国家部門の法に基づく調査を受けている」との書き出しで始まっている。

 昨年7月下旬には、日中友好団体の男性理事長が北京で行われる日中友好イベントに参加するため訪中し、公安当局にスパイ容疑で逮捕された。記事の中の「民間交流機構の理事長として招かれた外国人」とは、この日本人男性を指しているのは明らかだ。

 さらに、記事は「ここ数年来、中国と外国との交流が日増しに増え、外国の情報機関員が各種各様の合法的なコートを羽織って、我が国の政治、軍事、経済情報を探る案件が発生しており、我が国の国家安全、軍事安全、経済安全に対して、極めて重大な危害を与えている」と述べたうえで、「とりわけ、昨年(2015年)5月以降、4人の日本人が我が国でスパイ活動にかかわったとして逮捕されている」と強調して、「日本」を名指しで批判している。

 実は、この時点で、実際に逮捕されている日本人は4人ではなくて5人なのだが、それはともかく、同紙は次のように続ける。

「新たな形勢下、水面下における戦線の闘争は先鋭化、複雑化しており、反中勢力やいくつかの国家・地域は自ら利益を得るために、我が国の政治、軍事、経済情報の収集を絶えず強化しているのである。

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