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若者の23%が経験あり、イタリアの大麻事情

7/7(金) 7:20配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

違法取引される薬物、医療目的や嗜好品など

 写真家マテオ・バスティアネリ氏は、イタリアの麻薬事情をみっちり取材した。

 南部の町レッチェでは、警察による麻薬捜査に密着。違法取引の強制捜査に立ち会い、4トンもの押収大麻が焼却されるのを目の当たりにした。

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 時には、地元の人々と座って話し込んだり、アパートに招待されたり、用事を済ませるのに付き合ったりもした。「長期プロジェクトに取り組む際は、地元の生活に溶け込むことも必要です。それには、人々に受け入れてもらわなければなりません」と、バスティアネリ氏は語る。

 イタリアにおける大麻の様々な側面を記録した最新の成果は、「Green Gold」と題され、ナショナル ジオグラフィック誌イタリア版の表紙を飾った。イタリアでは、大麻は盛んな産業であると同時に、違法取引される薬物であり、さらには医療目的や嗜好品として消費される商品でもあるなど、様々な側面を持つ。

 大麻を研究するなら、イタリアへ行くとよい。20世紀前半には大麻の主要な生産国だったが、その後禁止令や合成素材の登場で生産は縮小し、消費も落ち込んだ。政府は様々な規制を設けたが、取り締まりは厳しくなったり逆に緩和されたりと首尾一貫せず、混乱が生じた。近年、イタリアの違法薬物政策局が国内で15~19歳の若者を対象に大麻使用の有無を聞いたところ、23%が使用を認めたという。警察が押収する違法大麻はほんのわずかな量で、残りは全て犯罪組織の懐を潤している。こうした犯罪組織は、利益の70%を麻薬の密売によって得ているという。

大麻をめぐるそれぞれの立場

 合法的な大麻産業も、まだ残っている。バスティアネリ氏は、プーリア州カスティリオーネ・ドトラントに近い畑で農作業をしていた若者たちに話を聞いた。彼らは、町で給料の高い仕事を探すよりも、自分たちの土地で大麻を育てて生活するほうが良いと語った。ほかにも、病気の治療目的で大麻を使用する患者や規制緩和を求める地元の団体と面会し、密売人を追う警察官に同行した。誰もが、それぞれ明確な目的を持っているようだった。

 病気治療に大麻を使用する人々のなかには、進んで写真撮影に応じる者もいた。「メディアはしばしば、医療用大麻の使用者と嗜好目的の使用者を混同してしまうため、患者の多くは世間に誤解されていると感じています」と、バスティアネリ氏は語る。「この問題を真剣に取り上げ、深く掘り下げた分析を正しく行わないと、そういうことになってしまうのです」

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