ここから本文です

安易な同意はダメ! 「利用規約」を読まないことによるリスク

7/7(金) 6:01配信

オトナンサー

 インターネットのサービスを利用する機会が増えた昨今、「利用規約」を読んで同意ボタンを押す行為は、誰もが日常的に経験していることと思います。しかし、一般に利用規約の文字量は膨大であるため、画面越しに契約や決済をする際、読み飛ばしているという人も多いはずです。

 利用規約を読まないことによる、思わぬ「リスク」はないのでしょうか。オトナンサー編集部では、アディーレ法律事務所の岩沙好幸弁護士に聞きました。

利用規約とは「約款」の一種

 岩沙さんによると、ネット上の利用規約は約款の一種です。約款とは「不特定多数の利用者との契約を処理するためにあらかじめ作成しておく、契約条項を記した定型文のこと。そこでは、契約を結ぶにあたっての細かい内容が定められています」(岩沙さん)。

 しかし、利用規約は何度も画面スクロールが必要なほど長い文章であることがほとんど。全文を読んで内容をすべて把握することは困難ですが「利用規約はユーザーとサービス提供者の間に契約の合意を形成するもの。『同意する』を選んだ以上、利用規約を読んだかどうかに関係なく規約に従う必要が生じます」。

同意後に反論するのは難しい

 それでは、一度同意してしまうと、どのような内容の規約でも従わなければならないのでしょうか。

「消費者にとって明らかに不利な条項や公序良俗に反する条項の場合、無効とされる場合があります。たとえば、トラブルが起こった場合を想定した条項として『事業者は、本サービスの利用に関して利用者が被った損害又は損失などについては一切の責任を負わないものとする』などがありますが、このような規定は消費者に著しく不利なものとして無効とされる場合があります」

 また、1万円の商品の売買契約に関して「購入者都合によるキャンセル料として100万円を請求する」など、不当に高い賠償額を定めている条項なども、同意が無効となる可能性が高いそうです。

 とはいえ「これらは明らかに悪質なケース。一般的な利用規約が、所定の形式を整えて表示されていた場合、読まずに同意した後で『そんな契約はしていない』と反論するのは難しいでしょう。自分の身を守るために利用規約にはきちんと目を通すべきです」。

 また、利用規約は「理由の如何を問わず本規約をいつでも任意に変更することができる」などの規定が入っているのが一般的で、このような場合、いつの間にか規約が変更され、今までできたことが急にできなくなることも。つまり、一度同意した利用規約の「変更」にも要注意なのです。

「利用規約の中でとりわけ、代金とサービス内容、解約の手続きは重要です。全体を細かく読むことは難しいですが、ピンポイントで読み込むべきところでしょう」

1/2ページ

最終更新:7/7(金) 6:44
オトナンサー

記事提供社からのご案内(外部サイト)

オトナンサー

株式会社メディア・ヴァーグ

日々報じられるニュースの中から気になる話題をピックアップし、掘り下げた記事や、暮らしに役立つ基礎知識などをお届けします。