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ロングドライブでわかったマツダ『CX-5』のG-ベクタリングとスカイアクティブの深化

7/7(金) 6:40配信

@DIME

ミッドサイズSUVとして販売絶好調のマツダCX-5。アーティスティックかつ四輪のタイヤに荷重をかけた魂動デザインの素晴らしさもさることながら、マツダならではのスカイアクティブ技術による走る歓びの深化を、ドライバーだけでなく、要件として相反する同乗者にも実現させたのが大きな魅力。

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マツダならではの感性品質へのこだわりもハンパじゃなく、そのひとつが静粛性の追求。音源の抑制はもちろん、どうしても発生するノイズは侵入を遮断。それでも室内に侵入するノイズは吸音。室内反射音を消す技術まで採用しているのだから、地味な項目とはいえ、すごい。

そして新型CX-5の技術ハイライトのひとつと言えるのがG-ベクタリング。ステアリング操作に応じてエンジンの駆動トルクを変化させてクルマの4輪の接地荷重を最適化し、応答性と安定性を高めるという世界初の新発想の技術であり、カーブやレーンチェンジ、あらゆる走行シーンでのウルトラスムーズな車両の挙動を実現する。

例えば普段の走行で真っすぐ走っていても、その効果は表れる。路面の凸凹やうねり路などで無意識のうちにしているハンドルの修正頻度が低減するため、思い通りに走れ、安定感とクルマとの一体感が増すから、運転の自信が高まり、それこそ長時間の走行でもドライバー&乗員(犬含む)の肉体的精神的疲労度を劇的に軽減してくれるわけだ。

山道などのカーブでは乗員に一切の違和感を与えず機能しつつ、安定した姿勢のまま座れ、それこそ首に下げたネックレスの揺れが少なくなるのがその証し。実は、先日、小学館PETomorrowというウェブマガジンで、CX-5の後席に乗せた大型犬のラブラドールレトリーバーの首にネックレスを下げ、G-ベクタリングの実証実験をしたばかり。結果はどうだったかって? ネックレスの揺れは最小限。そもそも犬がカーブでお座りの姿勢を保ち続けたのだから、G-ベクタリング効果さまさまだ。

ちなみにG-ベクタリング はクルマに酔いやすい子供に優しい技術として「第10回キッズデザイン賞」(子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門)を受賞しているぐらいである。

さて、『マツダ CX-5』で行く、ロングドライブを楽しむ大人の休日と名付けられた今回の企画は、広島空港近くの別荘感覚でプライベートな時間を過ごせる、レストラン、ウェディング施設などを併設する優雅な「フォレストガーデン」が出発点。本州・広島県尾道市と四国・愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの自動車専用道路、西瀬戸自動車道、生口島道路、大島道路からなる絶景のサイクリングロードとしても有名な、瀬戸内海に浮かぶ島々(向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島、馬島など)を橋で結ぶ通称「瀬戸内しまなみ海道」をひた走り、タオルでも有名な今治が折り返し点となるロングドライブ、大人の休日を2日間、2台のCX-5で楽しむというものである。

初日に乗り込んだCX-5は人気グレードのXD PROACTIVEのエターナルブルーマイカ 2WD。行程は「フォレストガーデン」から山陽自動車道→しまなみ海道→生口島 瀬戸田サンセットビーチ→しまなみ海道→大島 亀老山展望台→しまなみ海道→四国 今治。そしてしまなみ海道で本州に戻り、尾道の宿泊先である「ONOMICHI U2」へと走破するおよそ190キロの行程である。

CX-5の2.2Lクリーンディーゼルエンジンモデル、XD PROACTIVEを始めてドライブしたならば、まずは1.6t超えの車重をまったく感じさせない、出足から中間加速に至る全域での“軽やかさ”に感動できるに違いない。とにかく走りはそれなりのサイズ、重量の堂々たるSUVとは思えない軽快な動きに終始する。言ってみれば、思いのままに動かせる、というイメージだ。2WD、4WDを問わず5.5mという最小回転半径の小ささ、つまり小回り性の良さ、SUVならではの視界の高さもあって、運転のしやすさはもう抜群だ(翌日、それをとんでもない道で、身をもって実証した)。

慣れない広島空港近くの道では簡易ナビも映し出されるフロントウインドーに表示され、視線移動なしに視認できるアクティブドライビングディスプレー、交通標識認識システムが役に立ち、山陽自動車道からしまなみ海道へと続く高速走行では、全方位センシングを可能にしたマツダの安全思想「マツダ・プロアクティブ・セーフティ」、そして最先端の運転支援技術である全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール、レーンキープアシストシステム、ブラインドスポットモニタリングの恩恵、安全性能を目いっぱい享受することができた。とにかく始めての道でも安心・安全、余裕を持ってドライブを楽しむことができる。

そしてクリーンディーゼル車にして市街地、高速走行を問わず、車内の静粛性は見事としか言いようがない。エンジンは6ATとのマッチング抜群で黒子に徹(てっ)し低回転域を保ち続け、高速走行中でも耳に届くのはわずかなロードノイズのみ・・・。エンジンはディーゼルとは思えない軽やかさ、スムーズさで回るから、このクルマがクリーンディーゼルエンジン搭載車だと気づかない同乗者もいそうなぐらいである。

動力性能はもう十二分。2.2Lのクリーンディーゼルエンジンは最高出力の175psはともかく、最大トルクは2.5Lガソリンの25.6kg-mに対して42.8kg-m!!もあり、右足のアクセルコントロールにリニアに、レスポンシブルに反応する豊潤なトルクによって、街中では自在なスピードコントロール性、高速走行ではたとえ坂道でもグイグイ加速する、力強いにもほどがある動力性能の持ち主だ。

そうこうしているうちにしまなみ海道を経て、秋にはみかん狩りが盛んになる生口島に到着。ここでは生口島北ICからクルマで約15分のところにある四国地方随一の海浜スポーツ公園、約800mの海岸線が続くサンセットが美しい「瀬戸田サンセットビーチ」に立ち寄ることにした。

当日は7月の海開き前だから人影もまばらだったが、7月15日から8月27日までの海開き期間中は多くの海水浴客で賑(にぎ)わうはず。鮮やかで深みあるエターナルブルーマイカのCX-5と美しいビーチ、青い海、ヤシの木が織りなす風景は、まさに絵画のようだ。

CX-5は再びしまなみ海道に戻る。広島県尾道市と愛媛県今治市、瀬戸内海に浮かぶ芸予諸島の島々を橋で結ぶルートはしまなみ海道によって整備され、眼下に多島美を眺めながらの橋を渡るクルージングは最高の体験だ。ちなみに全長59.4kmの瀬戸内しまなみ海道は着工から31年を経て、2006年に全体が結ばれ、各橋には、そのほとんどに自転車歩行者道とバイク道(125cc以下)が併設されていているのも大きな特徴である。CX-5のルーフキャリアに自転車を積んでのドライブもきっと自由で楽しいだろう。

CX-5はやがて生口島から大三島、伯方島を経て、大島に入る。ここではその南端にある「亀老山展望公園」を目指す。途中、瀬戸内海を見下ろす山道を進むのだが、CX-5は基本的な安定感の高さ、クリーンディーゼルエンジンによるトルクの力強さ、G-ベクタリングコントロールの緻密(ちみつ)な制御もあって、クルマの挙動は終始安定。どころか、助手席に陣取る同行者は「つづら折りの山道をそれなりのスピードで走っているのに、快適で気持ちよく、なんだか眠くなってきた・・・ふぁー」と感じたらしい(寝ないでください!)。なるほど、新型CX-5の走る歓びの深化は、助手席の同乗者にも恩恵をもたらしているわけだ(もちろん後席の乗員にも)。

標高307.8m、24時間入園無料の「亀老山展望公園」は大島の南端に位置し、瀬戸内海国立公園に指定されている展望公園。駐車場から階段を上ったところにあるパノラマ展望台ブリッジからは、世界初三連吊橋「来島海峡大橋」と日本三大急潮のひとつ「来島海峡」の潮流、晴れた日には四国山脈の中に連なる西日本最高峰「石鎚山」の絶景を眺めることができる。売店では伯方の塩由来の塩ソフトクリームがお薦めだ。

ここまで来たのだから、もう眼前に迫る四国、今治を目指したいところだが、今回の『マツダ CX-5』で行く、尾道~伯方 しまなみ海道でロングドライブを楽しむ大人の休日はゆったりとした1泊2日。お楽しみは明日ということで、瀬戸内海に浮かぶ大島から一路、今夜の宿泊地である尾道、「ONOMICHI U2」へとCX-5を走らせることにした。

「ONOMICHI U2」は昔栄えた尾道の海運業の名残ある倉庫を改造した、尾道サイクリストの聖地とも言える複合施設。その中核が宿泊施設のHOTEL CYCLEである。

サイクリストがリラックスして過ごせるよう、自然素材を内装に用いた客室には、この土地の伝統産業を素材に活用した家具やこだわりのアメニティーが用意され、もちろん客室内に自転車が持ち込める仕様だ。

午後6時。こ6月末の地方ではまだ明るい時間にCX-5は「ONOMICHI U2」の前に滑り込んだ。午後1時に広島空港近くの「フォレストガーデン」を出発してからもう5時間。その間のほとんどをCX-5の運転に費やしたのだが、ドライバーのボクは肉体的、精神的ともに疲れをまったく知らなかった。CX-5のドライビングがもたらしてくれた爽快(そうかい)な心地よさだけが体に染み渡っているだけだった。

それはあまりにも運転が楽しく、気持ちよく快適で、シートのかけ心地がよく、ドライビングポジション、ドライバーに正体する自然なペダル配置もまた適切だからである。そう、最近のマツダのクルマはまさにロングドライブに向いている。かつてアテンザワゴンで九州・鹿児島周辺を1日250キロ、1人で走破した経験があるが、やはりまるで疲れなかった。いつまでもステアリングを握っていたくなる・・・そう思わせるのだ。

実際、ホテルに到着してクルマを止めたあと、部屋で休憩せずに、まっしぐらに「ザ・レストラン」と呼ばれるホテルのダイニングの海側にあるテラス席で1杯やることを選んだぐらいである。国産車として希少な、スカイアクティブ技術がもたらすそうした性能こそ、最近のマツダ車最大の美点とボクは思っている。

ディナー後にも体力が温存されていたのはそのためで!? ボクは大人の休日をさらに深化させるべく、尾道駅近くの繁華街へ繰り出し、ホテルスタッフに教えてもらった地元のひとたちで賑わうとある食事処を訪れた。そのカウンター席では明日の“CX-5のロングドライブを楽しむ大人の休日”の予定を大きく変える、神聖な出会いが待ち構えていたのである・・・。

後編に続く

文/青山尚暉

@DIME編集部

最終更新:7/7(金) 6:40
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